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ルクセンブルク経済・金融情勢 2006年7月
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【主要トピック】 ・2006年第1四半期の実質GDP成長率は+7.3%(四半期ベースの季節調整値では+1.5%)であり、好調なルクセンブルク経済を象徴している。一年を通じて同レベルで推移した場合、2006年のGDP成長率は4.5%に達する見込みである。
・雇用の増加は失業の減少に繋がっていない。労働市場の改善は、個人消費の増加によって、内需と外需が均衡することで、実現するものである。 (1)国内企業物価は、ここ5ヶ月間で4.4%上昇。主要な原因は、エネルギー(電気、ガス、水)及び鉄鋼製品の価格の上昇にある。
(2)価格上昇率は、ユーロゾーン(4.6%)と同レベルにある。エネルギー価格の上昇を除くと、上昇率はルクセンブルクで+2.4%、ユーロゾーンで+1.9%と悪化傾向が見られる。 (1)住宅建築費は減少傾向にあり、2.9%上昇に留まっている(2005年+3.2%)。
(2)大規模建築(+2.8%)に比べて、技術設備及び技術的な仕上げ工程(3.1%)において、建築費用の増加が見られる。 (1)銀行の業績は2006年第2四半期、良好な増加傾向にある。売上高、手数料はそれぞれ前年比9%、21.5%上昇。 (2)売上高の急激な増加は子会社化の結果である。 (3)利益率の上昇は、収益の増加によるものであり、手数料収入の増加は証券市場の動向、特に投資信託の増加による。
(4)一般経費に関しては、新規雇用の増加と賃金の上昇により、人件費が最も上昇(10%)。 (1)7月30日現在の失業率は4.2%(ADEM(雇用局)公表値)。 (2)国内雇用数は前年比3.8%上昇し、改善傾向にある。 (3)雇用数の増加にも関わらず、新規雇用の大部分を越境労働者が占めており(2006年第1四半期67.5%)、全体の雇用数に占めるルクセンブルク居住者の雇用は、58.8%を占めるに過ぎず、減少傾向が続いている。
(4)失業にも改善が見られる。ADEM(雇用局)に登録した失業者数は2005年には10%上昇したところ、2006年第2四半期は年間ベースで3.5%の上昇に留まっている。 (1)消費者物価は2005年には年平均2.5%上昇であったのに対し、2006年第2四半期には3.0%と上昇傾向にある。これは石油価格(2006年上半期+16.6%)とインフレ率の上昇による。
(2)スペイン、ギリシャ、ルクセンブルクはユーロゾーン内で最も高いインフレ率を記録している。(2005年+1.8%→2006年+2.2%) (1)2006年第1四半期の経常収支の黒字は12.4億ユーロに上昇(2005年同時期には10.4億ユーロ)。国際的なサービス貿易の増加による。特に、投資信託の良好なパフォーマンス、 航空運賃の値上げに伴う運送料の上昇に拠るところが大きい。 (2)貿易収支の低迷は、原材料価格の上昇に拠るところが大きく、輸出増による補填は部分的なものに留まっている。
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