トップページ>政治経済>経済分野 ルクセンブルク経済・金融情勢 2006年11月
ルクセンブルク経済・金融情勢(2006年11月) |
【主要トピック】 ・インフレ率は1.99%に。光熱費の上昇が最も大きな影響を及ぼしているが、運送費、食料及びサービス価格の上昇の影響も大きい。 ・消費者信頼感指数は11月に入って持ち直した(9月+3、10月0、11月+2)。家計、経済情勢全般及び貯蓄能力の改善の見通しが大きく影響している。
1.企業活動 (1)工業生産高は先月に引き続き回復傾向。1998年から2006年の間の平均値近くで推移すると予想される。 (2)雇用も引き続き回復傾向。 (3)2006年第3四半期の工業生産高上昇率は前期比0.7%増。これは鉄鋼業の良好な業績を反映したものである。
2.住宅建築 (1)需要の伸び悩み及び建築に要する期間の短縮化が見られ、セクター全体が低迷している。 (2)需要の伸び悩みは、季節的な影響のみによって説明されるものである。 (3)建築に要する期間の縮小は、前月に比べて顕著であり、土木建築、住居建築など全ての建築分野において同様である。 (4)このような悪化は、2006年末から2007年初頭の生産性に影響を与えると予想される。
3.金融セクター (1)銀行における被雇用者は、前期比1.6%増、前年比5.9%増で、極めてダイナミックな成長。 (2)これは1999年当時の雇用上昇のリズムと近似している。
4.雇用情勢 (1)失業率は季調済値4.4%。(10月) (2)派遣社員の増加が見られ、特に産業、建築セクター、同様に金融セクターにおいて顕著。 (3)派遣社員は2006年の年初で国内雇用の2.3%を占めており(2000年1.8%、2005年2.1%)、ここ2ヶ月で0.4ポイント上昇している。 (4)派遣職員の増加には、一定のサイクルがあることが明らかになっているが、それを経済情勢のサイクルと結びつけることは非常に困難。
5.インフレ (1)11月の消費者物価指数上昇率は前年同月比1.99%に(6月に最大3.2%まで上昇した後、9月には2.4%、10月には1.5%)。石油価格及び国際市場の影響を排除して計算した場合は2.1%。 (2)主な要因は、灯油価格の値上げに伴う住宅光熱費の上昇(前年比3.19%、前月比0.35%)にある。
6.輸出入 (1)対中貿易の黒字拡大。(2004年約4億ユーロ → 2005年約7億5000万ユーロ) (2)輸出国の大半はヨーロッパ圏内であることから、対中貿易額は、全体の1.3%(2005年。なお、1995年には0.7%)と決して大きくはない。しかし、EU域外輸出全体の9%、対アジア輸出の30%を占めている。 (3)これらの数字は直接貿易のみを対象としたものであるが、他のEU諸国への中間財の輸出を通じて、間接的に中国のダイナミズムを享受しているという側面も見逃せない。(統計局)
*政府公報(統計局・雇用局)、各種報道から取りまとめたもの。
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