トップページ>政治経済>経済分野 ルクセンブルク経済・金融情勢 2007年1月
ルクセンブルク経済・金融情勢(2007年1月) |
【主要トピック】 ・2006年第3四半期のGDP成長率は前年比5.4%増(暫定値)。これは7月の株式市場の好況と全産業セクターの付加価値の上昇によるもの(STATEC(統計局)公表値)。 ・2006年のGDP成長率は5.5%の見込み。2007年の見通しは4.5%(STATEC公表値)。 ・インフレ率は2006年通年で2.7%(2005年2.5%、2004年2.3%)(STATEC公表値)。 ・欧州委員会の実施した安定成長協定の現状調査では、財政状態は全般的に良好、将来の見通しも中期目標に合致、また、人口高齢化に伴う支出の増加に留意しつつ、構造改革に取り組んでおり公共支出の長期的な見通しの改善に努めていると評価。
1.企業活動 (1)2006年、設備投資は年間3%増加。特に中間財製造業界の伸びが著しい。 (2)2007年は、一層の増加、約25%の増加が見込まれている。
2.住宅建築 (1)第1~3四半期における建築許可数は前年比45%増。特に非居住用建築物の増加が顕著。8月には運輸業のための建物の建築が例外的に増加した。 (2)第3四半期は、インフレ率上昇の影響を受け、住宅用建物の建築数減少が著しい。
3.金融セクター (1)銀行セクターの決算高(速報値)は67億5100万ユーロに達し、前年比49.6%の増加を記録。うち利益率は23.7%、手数料収入は14.4%増加した(CSSF(金融監督委員会)公表値)。 (2)投資信託残高は、2006年12月末日現在1兆8448億ユーロに。前年より3196億ユーロ増加(20.96%増)。スイス籍、続いてアメリカ籍のグループが主要な投資信託販売会社である(ALFI(ルクセンブルク投資信託協会)公表値)。 (3)2006年末のルクセンブルク籍の投資信託数は、前年より976増加の9,473となり、前年比11.5%増(ALFI公表値)。
4.雇用情勢 (1)2006年12月末現在の(季調済)失業率は4.6%(ADEM公表値)に上昇(2005年12月4.4%)。 (2)ルクセンブルクの失業率はEU加盟国平均(7.5%)を遥かに下回っているが、EU加盟国中唯一失業率が上昇し続けている。 (3)失業率の上昇は、2006年の集団解雇(TDK、monopol、Villeroy&Boch、WSA)の影響を大きく受けたもの。
5.インフレ (1)2006年のインフレ率は2.7%に上昇(2005年2.5%)。これは、住宅・光熱費・エネルギー価格及び運送費用の上昇に拠るところが大きい。 (2)2005年に比べて価格上昇が著しいのは、財及びその他サービス、食料品・ノンアルコール飲料。
6.輸出入 (1)2006年1-9月の経常収支は25.5億ユーロの黒字(2005年同期間20.6億ユーロ)(STATEC、BCL(ルクセンブルク中央銀行公表値)。これは国際的なサービス収支の黒字によるところが非常に大きく、中でも投資信託の良好なパフォーマンスが顕著に貢献。 (2)これに対して貿易分野の赤字は1億4500万ユーロに達しており、これは石油価格及び金属製品の原料の価格上昇に拠る。
*ルクセンブルク政府発表(政府公報(統計局・雇用局))や、各種報道を取りまとめたものです。
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