トップページ>政治経済>経済分野 ルクセンブルク経済・金融情勢 2007年 2月
ルクセンブルク経済・金融情勢(2007年2月) |
【主要トピック】 ・インフレ率は2.3%と横ばい。 ・失業率は4.6%と横ばい。 ・金融セクターの業績は引き続き良好で、銀行資産残高及び投資信託資産残高はそれぞれ1月末現 在8,611億ユーロ、1兆8,958億ユーロに上り、前月比約2%の増加。雇用に関しては前年比6.5% の増加を記録。
1.企業活動 (1)産業セクターの生産性は2006年前年比2.5%に向上。 (2)これは全産業界共通の現象ではなく、特に鉄鋼業の好調を反映したものであることに注意が必要で ある。 (3)主要企業の撤退(全面的・部分的)に伴う消費財製造業の後退が顕著である点も2006年の特徴 である。
2.住宅建築 (1)2006年、建築費用は全体的に控えめなリズムで変化。 (2)とはいえ、建築費用は原料価格の値上がりに伴い前年比2.5%上昇しており、インフレ圧力は相対 的に継続していると言える。
3.金融セクター (1)2006年12月末現在の、金融セクターにおける被雇用者数は24,735人に達し、前年比6.5% の増加(BCL(ルクセンブルク中央銀行)公表値)。これは2001年初頭以来の記録的数値である。 (2)被雇用者数の増加はセクター全体に見られるが、特に投資信託業務関連の銀行に顕著であった (CSSF(金融監督委員会)2007年2月ニュースレター参照)。 (3)銀行資産高残高は、1月末8,611億ユーロに達し、前月比2.57%の増加(CSSF(金融監督委 員会)公表値)。 (4)投資信託資産残高は、1月末1兆8,958億ユーロに達し、前月比2.76%、前年比19.74%の 増加を記録している(CSSF(金融監督委員会)公表値)。
4.雇用情勢 (1)1月末の(季調済)失業率は、2006年12月と同じ、4.6%(ADEM公表値)。
5.インフレ (1)冬季セールの影響を受け消費者物価指数が前月比0.57%下落。 (2)1月のインフレ率は2.3%と横ばい。 (3) 2006年8月から2007年1月の5か月間に原油価格が10%低下したことも、インフレ率引き下げ の直接的要因となっている。 (4)原油、アルコール類を除いたインフレ率に関しては、2006年11月には2.1%であったが、本年1 月には2.4%に上昇している。これは特に老人ホームの価格上昇及び光熱費の引き上げによるとこ ろが大きい。
6.輸出入 (1)商品の輸出に関しては、価格・量共に2004年以降上昇傾向が継続している。 (2)輸出商品価格の上昇は、鉄鋼及び金属工業製品の原材料価格の上昇(中国における需要の高ま りに伴うもの)に起因するものである。
*ルクセンブルク政府発表(政府公報(統計局・雇用局))や、各種報道を取りまとめたものです。
|
Copyright (C): Ambassade du Japon au Luxembourg | Legal Matters | About Accessibility | Privacy Policy