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ルクセンブルク経済・金融情勢 2008年1月

 

【主要トピック】

・インフレ率は2008年1月末現在3.34%を記録。前月の3.36%から微減。

・2007年第3四半期のGDP成長率は、年率で5.6%。米国サブプライム・ローン問題の影

 響による金融セクターの業績低下があったものの、非金融サービス業の業績が好調。他方で、第

 2次産業(製造業、建設業)は、非金融サービス業ほどの活力は見られなかった。

・2007年第3四半期の成長率は、減速する米国経済及び証券市場の不振によるグローバル経済

 の健全性に対する懸念の影響も受けている。

 

1.製造セクター

(1)2007年の設備投資額は、対前年比約30%増加し、前年後半の製造業者の予測を上回っ

  た。

 

(2)2008年の設備投資額は、昨年10月に実施された調査では5%の減少が見込まれてい

  る。しかし、2007年の増加が例外的に大きかったことを考慮すると、歴史的高水準が続く

  見込み。

 

2.建設セクター

(1)2007年第3四半期の活動水準は再度低下し、季節調整値でみると2四半期連続の低

  下。2006年は、当初芳しくなかったものの、結果的に良かったが、2007年は逆で、

  2006年の暖冬のおかげで一時的に好況であったのみである。

(2)2007年の竣工件数は対前年比で約2%が見込まれ、2006年の対前年比2.4%に近

  い。他方、2007年は、建築部門よりも土木部門が順調であった。

 

3.金融セクター

(1)銀行は、大きな損失を蒙った業績を徐々に発表しており、米国経済の景気後退が一層現実味

  を増しているようである。

(2)銀行資産残高は、2007年12月末現在9,154億ユーロで、前月比2.65%微減。

(3)ルクセンブルクに置かれている銀行数は、2008年1月末現在156行で前月と変わら

  ず。

(4)投資信託残高は、2007年12月末現在2兆593億ユーロ、前月比0.21%の減少。

(5)ルクセンブルクの投資信託に対する2007年12月のネガティブな影響は、主として米景

  気後退の恐れからくる資本市場のボラティリティ及び、信用危機の結果としての債券市場の継

  続的不確実性に起因。

 

4.雇用情勢

(1)季節調整済み失業率は、2008年1月末現在4.2%。

(2)2007年第1四半期からの3四半期の国内雇用は、平均で年率4.1%の増加。被雇用

  者、自営業双方での増加による。

 

5.インフレ

(1)2008年1月末現在のインフレ率は3.34%。前月末現在の3.36%より微減したも

  のの、引き続き7年ぶりの高水準。

(2)これは主に原油価格の上昇によるところが大きく、1月の原油価格は前月比2.43%上

  昇。

 

*ルクセンブルク政府発表(政府公報(統計局・雇用局))や、各種報道などの公開情報を取りまとめたものです。

 

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