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ルクセンブルク経済・金融情勢 2008年11月

 

【主要トピック】

ルクセンブルク預金保険機構、預金の支払停止措置に置かれているアイスランド系カウプシング銀行の顧客に

  対する保険金の支払いを12月初旬に開始すると発表。

 

 

1.製造セクター

(1)2008年当初9か月間の生産は、前年比で微減だが、景気調査結果は景気の停滞を示していること、同セク

    ターのネガティブな情報を考慮すると、第4四半期の一段の生産減少が予想される。

(2)第3四半期の鉄鋼生産は対前年同期比で年率30%増加したが、鉄鋼界では相次いで第4四半期の大幅減

    産を発表しており、増加傾向は続かない見通し。

(3)ミタル・アルセロール・ミタル社CEO、2008年第3四半期決算短信発表の席で「鉄鋼業の中期的な成長見通

    しは楽観的であるが、より安定した景気見通しが見えるまでは、成長戦略を一時休止するのは適切なことであ

      る」とコメント。また、同社はルクセンブルク400人を含む全世界で9000人の人員削減を発表。

 

 

 

2.建設セクター

居住用建築許可件数は、欧州では2008年当初9か月間で見ると対前年同期比で15~20%減少。ルクセンブルクでも同様の傾向が認められ、比較的良好だった7月の実績を加味しても、約15%減少。

 

 

3.金融セクター

銀行資産残高は、2008年10月末現在、1兆21億ユーロ。

ルクセンブルク所在の銀行数は、2008年11月末現在154行。

投資信託残高は、2008年10月末現在1兆6,470億ユーロで、対前月比8.33%減。内訳は、金融市場の影響による4.48%減及び純資本投資による3.85%減。

金融危機の悪化と複数の国での景気後退予測により暴落した株式市場の影響で、10月のルクセンブルクの全ての株式投資信託の純資産は減少した。金融市場の影響による投資信託残高減少のうち、78.76%は株式投資信託。

リスクを嫌気した投資家が質への逃避を選好し、特に国債投資を進めた。ドルが対ユーロで12%以上上昇したため、ドル建債券に投資する投資信託のみが純資産を大幅に増加させた。

 

 

4.雇用情勢

11月の季節調整済み失業率は4.5%。

2008年夏より求人数の減少傾向が一段と強まり、8月から11月の求人数は、対前年同期比で20%減少。雇用局に寄せられる求人数は求職者6人に対し1件であった(2007年下半期は同4人に対し1件)。

 

 

5.インフレ

11月のインフレは、年率2.0%(前月は3.3%)。

 

ルクセンブルク政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

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