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ルクセンブルク経済・金融情勢 2008年12月

 

【主要トピック】

・ルクセンブルク政府は、フォルティス・ルクセンブルク(現BGL) 、デクシア・BIL両行への公的資金による支援の財源として、1992年以来の総額20億ユーロ規模の国債を発行

・預金の支払停止措置下にあったアイスランド系ランズバンキ銀行の清算が決定

 

1.製造セクター

(1) 12月の景気動向調査では、対象企業の65%が生産の減少傾向を指摘し、68%が受注不足を指摘した。

(2) 2008年第4四半期以降、需要の低下に直面しているものの、当国の企業は自社の競争力が低下したとは考えておらず、08年12月の景気動向調査でも91%の企業が競争力に変更が無いと回答。

 

2.建設セクター

12月は、そもそも受注が減少する時期であり、厳しい寒さも相俟って、同月の景気動向調査では、対象企業の54%が受注の弱含みを指摘。

 

3.金融セクター

(1)銀行資産残高は、08年11月末現在、9,778億ユーロ。

(2)ルクセンブルク所在の銀行数は、08年12月末現在152行で前月比2行減。

(3)投資信託残高は、08年11月末現在1兆6,042億ユーロで、前月比2.60%減(内訳:金融市場の影響2.18%減及び純資本投資0.42%減)。株式投資信託は、金融市場の影響による減少の68.24%を占め、前月比で427億9200万ユーロ減少。

(4)金融監督委員会が発表した暫定値によると、2008年の銀行の引当金計上前利益は57億6200万ユーロで、前年比8.6%減。利子収入は、同年第4四半期年率約7%上昇した一方、手数料収入は、同25%低下し、同年通期では前年比で10%減少(主要株価指数の平均20%減に比べると軽微な減少)。

 

4.雇用情勢

(1)08年12月の季節調整済み失業率は4.7%(同年1月は4.2%)。

(2)12月は、季節要因(新卒者の労働市場参入、有期契約終了等)により、11月より失業者は多めであるところ、08年12月の求職者数の年間増加率は17%に達した(9~11月の求職者数の年間増加率は10%未満)。

 

5.インフレ

08年12月のインフレ率は、年率1.1%(前月は同2.0%)であり、同年通年のインフレ率は3.4%(原油価格が上昇率要因の3分の1)。

 

※ルクセンブルク政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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