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ルクセンブルク経済・金融情勢 2008年6月
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【主要トピック】 ・6月のインフレ率は4.30%で、5月の3.98%から上昇 ・「ルクセンブルク所在のEU機関に勤務する職員の生計費は、ブリュッセルより5.8%高く、特に首都ルクセンブルク市における住居費は、ブリュッセルより30%高い」(欧州機関職員労働組合連合(SGPOE)及びルクセンブルク労働組合連合(US)の発表) ・2007年に仏・白・独からの越境通勤者によるルクセンブルクでの消費総額は、12億ユーロ(給与総額の5分の1)に上り、前回2003年調査時点と比べ46%増加(STATEC(統計局)及びCEPS/INSTEAD(独立行政法人の研究機関)による調査結果)
1.製造セクター (1)製造業者の景況感は6月に落ち込んでおり、第3四半期の苦境が予想される。2007年第2四半期以来相対 的に力強かった雇用見通しに関する製造業者の見解についても、かなり落ち込んでいる。 (2)事業調査によると、比較的控えめであった2008年第1四半期の後、工業生産高は4月に僅かながら回復(年 間で2%)。
2.建設セクター (1)2008年第1四半期の建築確認件数は、建築量の点で、年間で3%減少。これは、居住用建築物での落ち込 み(個人住宅及びアパート双方において、対2007年第1四半期比12%減)による。他方、非居住用建築物の 建築確認件数が、建築量で年間15%増加したことで、建築確認件数全体の不調を一部相殺している。 (2)過去10年間のデータを考慮に入れると、2008年第1四半期は、建築確認された大規模プロジェクトがほとん どない以外、建築確認件数の点では相対的に例年並み。
3.金融セクター (1)本年1月以降、金融機関は国際会計基準に基づく共通欧州FINREP枠組みで貸借対照表及び損益計算書を 報告することが義務づけられたことにより、銀行資産残高の公表は今のところなし。 (2)ルクセンブルクに置かれている銀行数は、2008年7月1日現在153行で前月から2行減少。 (3)投資信託残高は、2008年5月末現在1兆9,969億ユーロで、対前月比1.67%増。その内訳は、金融市 場の影響による0.87%増及び純資本投資による0.80%増。
4.雇用情勢 (1)越境通勤者や自営業者も含む国内での雇用数は、2008年第1四半期に5.3%増加している。対2007年 第4四半期比では上昇(4.9%)しているが、最新の月間データによれば横ばい。 (2)6月の季節調整済み失業率は4.4%。
5.インフレ 6月のインフレ率は、4.30%。
※ ルクセンブルク政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたものです。
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