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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年10月
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【主要トピック】 ・ルクセンブルク中央銀行が発表した消費者信頼感指数は7か月振りに僅かに悪化。
1.製造及び建設セクター 製造セクター (1)景気動向調査の全項目で指数が改善。生産制限要因が無いと回答した企業は35%(7月同19%)に上昇。 (2)アルセロール・ミタル社(本社:ルクセンブルク)の09年第3四半期の純利益は9億300万ドル。同年第4四半期の生産稼働率は70%に達する見込み。
建設セクター 上記調査によると、業務量は安定と回答した企業や、生産制限要因が無いと回答した企業が増加した一方、価格の下落を予測する企業も増加。雇用増を予測した企業は先月に続きなし。10月の受注済み未着工件数は4.5か月分相当(前月同4.3か月)。
2.金融セクター (1)銀行資産残高は、09年9月末現在8,146億ユーロ。 (2)当国所在の銀行数は、09年10月末現在148行。 (3)投資信託残高は、09年9月末現在1兆7,738億ユーロで、前月比1.98%増(内訳:金融市場の影響1.38%増及び純資本投資0.60%増)。残高は6か月連続で増加しているものの、前年同月比では1.27%減。また同月は、円高ドル安の悪影響で下落した日本株を除く全ての株式投資信託の基準価額が上昇。 (4)金融セクターの雇用数は09年9月末現在約2万5,600名。08年第4四半期以降減少が続き、09年第3四半期は前四半期比1.1%減と減少幅が拡大。人件費削減、02~03年の危機の深刻さに鑑みて、同セクターの雇用環境はさらに悪くなる可能性もあると思われる。
3.雇用情勢 (1)09年10月の季節調整済み失業率は5.9%。 (2)同月の雇用局への登録者数は1万4,062名で、前月比668名増。30歳以下の若年層が求職者の約半数を占め、政府による支援措置の一環で開設された新卒者・若者支援サイト「www.anelo.lu」 は、70社が求人広告を掲載したり、開設後すぐに内定者があったりするなど好スタート。
4.インフレ (1)09年10月のインフレ率は年率0.1%(前月同0%)。 (2)09年通年のインフレ率は0.4%、10年は同2%前後で推移し、同年第3四半期には賃等の物価スライドが実施される見通し。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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