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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年11月
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【主要トピック】 ・ルクセンブルク、スペイン両国、OECD基準に適合する二重課税防止条約の改正議定書に署名。 ・フリーデン財務大臣、銀行のボーナス支給に関する通達発出を金融監督委員会に要請。同通達は遅くとも10年1月には発出予定。
1.製造及び建設セクター 製造セクター 景気動向調査によると、生産動向や在庫量が安定、適切と回答した企業がそれぞれ67%、78%(前月同57%、61%)に達する等、多項目で業務の安定を示す回答が増加した一方、販売価格の低下を予測する企業が29%(前月同12%)に増加。
建設セクター 09年第3四半期の建築許可件数は、建築容量の明らかな縮小傾向を示している。同四半期の居住用建築認可件数(建築容量ベース)は前年同期比5%減の一方、非居住用建築は同30%の大幅減。建設セクター全体で見ると、09年当初9か月の建築認可件数(建築容量ベース)は前年同期比15%減。同期のユーロ圏平均は同25%減であり、ルクセンブルクでの不振は比較的小さい。
2.金融セクター (1)銀行資産残高は、09年10月末現在7,853億ユーロ。 (2)当国所在の銀行数は、09年11月末現在149行。 (3)投資信託残高は、09年10月末現在1兆7,775億ユーロで、前月比0.21%増(内訳:金融市場の影響0.56%減及び純資本投資0.77%増)。同残高は7か月連続で増加。同月は不確実な市場見通しと利益確定売りを主因に、東欧とラ米市場を除き株価が下落したが、ルクセンブルクの株式投資信託の投資額は日本株式投資信託を除き増加。
3.雇用情勢 (1)09年11月の季節調整済み失業率は5.9%。この数字には失業越境労働者が含まれていないため、実際の雇用情勢は同値以上に悪化していると推測する労働組合もある。また、統計局は10、11年の失業率をそれぞれ7.0%、7.4%と予測。 (2)同月の雇用局への登録者数は1万4,351名で、前月比289名増。 (3)同月の時短勤務利用の認可企業は125社で、最大約8千人が同制度を適用予定。 (4)物価スライド実施により賃金が2.5%上昇したにも関わらず、09年上半期の一人当たり賃金コストの上昇率は年率で僅か0.4%(過去3年の平均は同3%)。製造、建設両セクターでの時短勤務、超過勤務削減、無給休暇等が上昇抑制の一因。
4.インフレ 09年10月のインフレ率は年率1.3%(前月同0.1%)。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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