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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年2月

 

1.製造及び建設セクター

(1)製造セクターについては、08年の当国工業生産高は対前年比で4%以上低下し、ユーロ圏で最

悪の落込み。同年第4四半期の落込みは特に著しく、対前年同期比で17%減(ユーロ圏は同9%減)。

建設セクターについては、08年の建築許可容量は、対前年比42%増の非居住建築に牽引され、対前年比5%以上増。非居住建築は、景気の影響で減少が見込まれるが、09年の同セクターを下支えする見通し。

(2)09年2月の景気動向調査では、

・ 製造セクターでは、企業の74%が総受注残高の不足を指摘している。

・ 建設セクターでは、生産の増加を指摘した企業は無く、減少を指摘する企業が61%に増加(前月同57%)。生産抑制要因については、天候や資金繰りの困難さを挙げる企業がそれぞれ32%、14%に増加の一方(前月同23%、9%)、人手不足を挙げる企業はなし(前月同5%)。

 

 

2.    金融セクター

(1)銀行資産残高は、09年1月末現在、9,068億ユーロ(前月末同9,290億ユーロ)。

(2)当国所在の銀行数は、09年2月末現在152行。

(3)投資信託残高は、09年1月末現在1兆5,715億ユーロで、前月比0.76%増(内訳:金融市場の影響0.54%増及び純資本投資0.22%増)。

(4)09年1月は、金融危機と景気後退が株式市場に引続き悪影響を与えており、ほぼ全ての株式投資信託の資産価格は前月比で減少。他方、ドルが対ユーロで8%以上値上がりしたことで、一部の株式投資信託は部分的に損失が埋合わされた。

(5)多くの国で財政赤字が大きく膨らみ、長期金利が上昇したことから、公社債投資信託は前月から資産価格が減少。

 

 

2.    雇用情勢

(1)09年2月の季節調整済み失業率は5.2%(前月同5.0%)、失業者数は前月比208名増の13,006名。

(2)09年2月にいわゆる時短勤務適用を認可された企業は108件で、その内58件は景気情勢を理由としたもの。これら新規認可企業の従業員を加えると、国内の時短勤務適用者総数は10,410人。

 

 

3.    インフレ

09年2月のインフレ率は、年率1.2%(前月同0.5%)。

 

 

※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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