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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年3月

 

【主要トピック】

・ルクセンブルク政府、課税情報交換に関するOECD租税モデル条約の受入れを発表。

・IMF、対ルクセンブルク4条協議に係る声明で、責任の共有(企業の親会社及びその所在国との責任分担に係る議論を進める必要性)や金融機関の流動性(中央銀行と金融監督委員会の協力による、金融機関の流動性の包括的かつ継続的な監視の必要性)等に言及。

 

 

1.製造及び建設セクター

(1)製造セクター向けの09年3月の景気動向調査では、総受注残高が不足と回答した企業は77%

(前月同74%)、製品在庫が過剰と回答した企業は40%(前月同34%)、減産を予測する企業は52%(前月同48%)等、本年1月からの製造セクターの悲観的な見通しが継続。

(2)建設セクター向けの同月の調査では、生産が増加と回答した企業がある(5%)ものの、減少と回答した企業は58%(前月同61%)と引続き多い。主な生産抑制要因には、受注不足(30%、前月同45%)、天候不良(30%、前月同32%)、資金繰り逼迫(22%、前月同14%)が挙げられている。

 

 

2.    金融セクター

(1)銀行資産残高は、09年2月末現在、9,008億ユーロ。

(2)当国所在の銀行数は、09年3月末現在152行。

(3)投資信託残高は、09年2月末現在1兆5,302億ユーロで、前月比2.62%減(内訳:金融市場の影響2.34%減及び純資本投資0.28%減)。

(4)09年2月は、金融危機と景気後退が株式市場に引続き悪影響を与えており、大部分の株式投資信託の資産価格は前月から下落。

(5)08年の金融機関の従業員総数は27,205名で、前年比4.1%増。増加は5年連続。

(6)08年の金融セクターの総益は5億6,400万ユーロで、前年比88.1%の大幅減。各行の業績には大きな開きがあり、とりわけ資本市場の影響を受けた6行の利益減少が、金融セクターの総益の減少の75%を占める。

 

 

3.雇用情勢

(1)09年3月の季節調整済み失業率は5.3%、失業者数は12,860名。

(2)求職者で失業率が最も高いのは、31~40歳の者等。

 

 

4.インフレ

09年3月のインフレ率は、年率0.3%(前月同1.2%)。

 

 

※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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