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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年4月
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【主要トピック】 ユンカー首相の所信表明演説での発言: ・「他の金融センターが同時・同条件で従来の銀行秘匿を手放すのなら、当国も同じ措置を執ると、何年もの間、国内外で繰返している」 ・「経済成長維持のため、金融セクターがもたらした繁栄の上にあぐらをかく状態から、物流、保健医療技術、環境技術を含む産業多様化に取組む必要がある」
1. 製造及び建設セクター 製造セクター (1)09年第1四半期の生産高は、前年同期比で約25%減少の見込み。 (2)09年4月の景気動向調査では、生産が減少と回答した企業は69%(前月同65%)に増加。また、販売価格の上昇を予測する企業は11%(前月同2%)に増加する一方で、雇用増加を予測する企業は、3月に引続きなし。 (3)アルセロール・ミタル社(本社:ルクセンブルク)の09年第1四半期の純損失は11億6,300万ドル。 建設セクター (1)09年第1四半期(1、2月)の生産高減少幅は、前年同期比約2%で、ユーロ圏平均(約10%減)よりも軽微。 (2)09年4月の景気動向調査では、生産が増加と回答した企業はない(前月同5%)ものの、安定と回答した企業は51%(前月同37%)、減少は49%(前月同58%)にそれぞれ改善。また、主な減産要因を天候不良と回答した企業は22%(前月同30%)、資金繰り逼迫と回答した企業は14%(前月同22%)にそれぞれ減少した一方、受注不足と回答した企業は37%(前月同30%)に増加。
2.金融セクター (1)銀行資産残高は、09年3月末現在、8,755億ユーロ。 (2)当国所在の銀行数は、09年4月末現在151行で、前月比1行減。 (3)投資信託残高は、09年3月末現在1兆5,265億ユーロで、前月比0.24%減(内訳:金融市場の影響0.23%減及び純資本投資0.01%減)。 (4)09年3月は、ほぼ全ての市場で株価が上昇したことから、大部分の株式投資信託の基準価格は前月比で上昇。また、同月はドルが対ユーロで約5%下落し、ドル建ての株式投資信託、債券価格は相当分目減りした。
3.雇用情勢 (1)09年4月の季節調整済み失業率は5.5%(前月同5.4%)。 (2)ビルツェン労働・雇用大臣は経済情勢委員会後の会見で、労働市場の大幅な悪化を示唆するものは何もないとしつつも、約2千人の新卒者が秋に新たに労働市場へ参入することで、市場が圧迫されるのではと懸念。
4.インフレ 09年4月のインフレ率は年率0.3%で横ばい。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
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