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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年5月
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【主要トピック】 ・仏BNPパリバによる白・蘭系フォルティスの銀行部門等の買収により、BGL(旧フォルティス・ルクセンブルク銀行)の株主構成は、パリバ65.96%、ルクセンブルク政府34%。 ・ルクセンブルク政府、OECD基準に適合する二重課税防止条約の整備を開始。バーレーンと新規に、米、蘭両国とは改正議定書に署名。
1.製造及び建設セクター 製造セクター 景気動向調査によると、生産が減少したと回答した企業は60%(前月同69%)、安定していると回答した企業は37%(前月同28%)など改善。また、雇用見通しが、減少したと回答した企業は45%(前月同63%)、安定していると回答した企業は55%(前月同37%)に改善したものの、検証が待たれる。
建設セクター (1)09年第1四半期の生産高は、前年同期比1%超減。同年第2四半期も同程度の落込みが見込まれる。大規模工事が落込む一方、特殊工事は増加。 (2)景気動向調査では、生産が増加したと回答した企業が現れ(4%)、減少したと回答した企業も34%に減少(前月同49%)し、減産要因が無いと回答した企業が28%(前月同17%)に増加したことなどから、事業者心理の改善が見られる。春からの事業増加という季節要因が一因。
2. 金融セクター (1)銀行資産残高は、09年4月末現在8,754億ユーロ。 (2)当国所在の銀行数は、09年5月末現在149行で、前月比2行減。 (3)投資信託残高は、09年4月末現在1兆5,929億ユーロで、前月比4.35%増(内訳:金融市場の影響3.89%増及び純資本投資0.46%増)。同残高が上昇に転じたのは8か月振り。マクロ経済政策調整に係るロンドンサミット声明や、景気見通しの悪化緩和の兆候による株価上昇のため。
3.雇用情勢 (1)09年5月の季節調整済み失業率は5.7%(前月同5.5%)。 (2)同月の時短勤務利用認可企業は132社で、10,811人が同制度適用を受ける予定。
4.インフレ (1)09年5月のインフレ率は年率-0.3%(前月は+0.3%)。マイナスは80年代以降初。原油価格の大幅な低下(前年同期比26.9%減)が原因。 (2)今夏のインフレ率は引続きマイナス、年末は同約2%と予測。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
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