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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年6月

 

 

【主要トピック】

・ルクセンブルク政府のOECD基準に適合する二重課税防止条約の整備状況:アルメニアとは新規に、仏、デンマーク両国とは改正議定書に署名。

・ルクセンブルク中央銀行によると、消費者信頼感指数が改善し、経済状況や失業等に関する見通しが改善。

・統計局、09年第1四半期のGDPは対前四半期比マイナス1.5%と発表。

 

1.製造及び建設セクター  

  製造セクター

(1) 景気動向調査によると、生産が減少傾向と回答した企業は38%(前月同60%)、安定と回答した企業は56%(前月同37%)に大幅改善。他方、雇用減少を予測する企業は62%(前月同45%)に増加、販売価格の低下を予測する企業は45%(前月同35%)に増加等悪化した項目もある。

(2) 仏独で09年5月の工業生産が大幅に改善したことにより、ルクセンブルクでの今後数か月の生産の改善が期待される。

 

  建設セクター

(1) 前記調査によると、生産の減少、低水準の受注残高や雇用の減少を挙げる企業が増加し、同セクターの見通しは悲観的。

(2) 09年第1四半期の建築認可件数(建築容量ベース)は、非居住用建築計画の大幅増に伴い01年以降最大。他方、居住用建築(同)は、対前年同期比約3割減と落込みが継続。

 

.金融セクター

(1) 銀行資産残高は、09年5月末現在8,501億ユーロ。

(2) 当国所在の銀行数は、09年6月末現在148行で、前月比1行減。

(3) 投資信託残高は、09年5月末現在1兆6,192億ユーロで、前月比1.65%増(内訳:金融市場の影響1.15%増及び純資本投資0.50%増)。

(4)09年5月は、一部経済指標の改善、同月上旬の欧州中央銀行の政策金利引下げ及び投資家のリスク資産への信頼回復により株価上昇が継続し、大部分の株式投資信託の基準価格が上昇。

 

3.雇用情勢

(1)09年6月の季節調整済み失業率は5.8%(前月同5.7%)。

(2)同月の時短勤務利用の認可企業は122社で、8,496人が同制度適用を受ける予定。

(3)09年第1四半期の国内労働力人口は331,187人。同値は前四半期比では0.2%減だが、対前年同期比では2.5%増。

 

4.インフレ

  09年6月のインフレ率は前月に引続き年率マイナス0.3%。

 

※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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