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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年8月

 

 

【主要トピック】

                 

     OECD基準に適合する二重課税防止条約のルクセンブルクにおける整備状況:リヒテンシュタインとは新規に、スイスとは改正議定書に署名。8月末現在16か国と締結。

     ルクセンブルク中央銀行が発表した消費者信頼感指数は、4月以降5か月連続で改善し08年10月以降最高。

     GDP3%相当の研究開発関連事業への資金拠出、知的財産権の促進、マイクロファイナンス、イスラム金融等の発展に必要な措置による金融活動多様化など、今後5年間の政策方針を新政権が発表。

 

 

1. 製造及び建設セクター  

製造セクター

  工業製品需要の急減と原料価格の下落に伴い、09年7月にはルクセンブルクの工業製品価格は5か月連続で下落する一方、景気動向調査によると、販売価格の低下を予測した企業が15%(前月同33%)、安定を予測した企業の割合が80%(前月同58%)にそれぞれ大きく改善。

また、同調査では、現在は生産が減少していると回答した企業は28%(前月同33%)、今後は生産が減少すると予測した企業は19%(前月同29%)にそれぞれ持ち直す等、全項目で指数の改善が見られた。 

 

建設セクター

09年上半期の建築許可件数は対前年同期比1割減だったが、生産は同1%減にとどまり、ユーロ圏(平均9%)でもっとも減少幅が小さかった。他方、ここ2か月の上記調査結果を見ると業務は一段と縮小に向かっている。

 

2.金融セクター

(1)銀行資産残高は、09年7月末現在8,260億ユーロ。

(2)当国所在の銀行数は、09年8月末現在146行。

(3)投資信託残高は、09年7月末現在1兆7,060億ユーロで、前月比4.58%増(内訳:金融市場の影響3.21%増及び純資本投資1.37%増)。同残高は4か月連続で増加しているものの、対前年同月比では10.04%減。

(4)金融業の労働組合ALEBAによると、08年4月以降、同部門で545名が解雇の対象となっている。

(5)BGL(旧フォルティス・ルクセンブルク銀行)の09年上半期の純利益は前年同期比で半減し、1億9,100万ユーロ。

 

3.雇用情勢

(1)09年8月の季節調整済み失業率は5.9%(前月同5.8%)と、上昇基調。

(2)同月の失業手当給付対象者数は前年同月比48%増の6,757名。

 

4.インフレ

 09年8月のインフレ率は、4か月振りにプラスの年率0.2%。 

 

※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

 

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