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ルクセンブルク経済・金融情勢 2009年9月
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【主要トピック】 ・ BGL、株主構成に伴い、社名を「BGLBNPパリバ」に変更。 ・ ルクセンブルク中央銀行が発表した消費者信頼感指数は、4月以降6か月連続で改善。 ・ ルクセンブルク政府が議会に提出した10年予算案によると、同年の歳入は84億6,880万ユーロ、歳出は97億9,380万ユーロ、一般政府財政赤字は対GDP比4.4%。
1. 製造及び建設セクター 製造セクター (1) 景気動向調査によると、生産低下や雇用減少を予測した企業が減少した一方で、販売価格及び受注残高の減少を予測した企業が増加。 (2) 7月の工業生産高は対前月比5%減。この数値は、同期のユーロ圏各国の生産増及び7~9月の同調査の指数(注:同調査の生産動向指数は7月以降10、12、14%と改善)に比べて低いが、今後、上方修正の可能性がある。また、設備受注の大幅増に伴う短期的な持ち直しも予測される。
建設セクター 同調査では、受注残高指数は改善したものの、回答企業の見通しは7、8両月に続き悲観的。他方、7月の季節調整済み建設着工高は、複数の大企業の公共事業受注増に牽引され前月比約5%の大幅増。景気刺激策の効果と考えられるこの増加が持続するか否かは今後の動向次第。
2. 金融セクター (1) 銀行資産残高は、09年8月末現在8,093億ユーロ。 (2) 当国所在の銀行数は、09年9月末現在147行。 (3) 投資信託残高は、09年8月末現在1兆7,394億ユーロで、前月比1.96%増(内訳:金融市場の影響1.01%増及び純資本投資0.95%増)。同残高は5か月連続で増加しているものの、対前年同月比では9.31%減。同月は、アジア株を除く全ての株式投資信託の基準価額が上昇。 (4) ルクセンブルク中央銀行の第2四半期調査によると、ルクセンブルクにおける個人融資はユーロ圏よりも全体的に緩い一方、法人融資はユーロ圏とほぼ変わらず。
3. 雇用情勢 (1) 09年9月の季節調整済み失業率は5.8%(前月同5.7%)。 (2) 同月の雇用局への登録者数は1万3,394名で、対前月比484名増。 (3) 主に企業向けサービス、金融セクターでの雇用の増加が鈍化したため、09年第2四半期の国内雇用の増加は年率で僅か1.3%。製造、建設両セクターでは雇用が減少、行政、教育等非製造セクターの雇用のみが増加。 (4) 政府は、厳しい経済情勢の中で就職活動を行う新卒者の支援サイト「anelo.lu」を開設。
4. インフレ (1) 09年9月のインフレ率は年率0%(前月同0.2%)。 (2) 09年第2四半期の平均給与コストは対前年同期比で0.4%上昇したが、同年3月の賃金物価スライド実施に伴う2.5%の給与上昇を加味すると2.1%の低下。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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