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ルクセンブルク経済・金融情勢 2010年2月
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【トピック】 ・ ルクセンブルク中央銀行が発表する消費者信頼感指数は、1月に悪化した後再び改善。 ・ ルクセンブルク金融監督委員会、金融機関の報酬基準に関する回章を発出。同回章は2011年より適用開始予定。
1. 製造及び建設セクター 製造セクター (1) 09年通年の工業生産は前年比16%減(1月の統計局の発表では同14%減)の一方、同年末には回復が見られた。10年1、2両月の景気動向調査も回復を示す結果が出ている。 (2) 暫定値に基づく10年1月の工業生産は、前年同月比10%以上増加。同年2月~4月も同程度の増加が見込まれている。 (3) アルセロール・ミタル社(本社:ルクセンブルク)の09年第4四半期決算は1億700万ドルの黒字、同年通年は1億1,800万ドルの黒字)。
建設セクター 08年初めの水準には遠いものの、09年終盤以降、関係者の見通しは総じて楽観的になってきている。同年末まで暗かった雇用の見通しも、本年に入り改善。他方、こうした傾向は企業、分野毎で大きく異なっており、建設セクター全体が回復傾向にあるとは言い難い。
2. 金融セクター (1) 銀行資産残高は、10年1月末現在7,808億ユーロ。 (2) 当国所在の銀行数は、10年2月末現在150行。 (3) 投資信託残高は、10年1月末現在1兆8,606億ユーロで、前月比1.07%増(内訳:金融市場の影響0.1%減及び純資本投資1.17%増)。同残高は10か月連続で増加。 (4) 金融監督委員会によると、暫定値に基づく当国所在の金融機関の09年の引当金計上前利益は前年比1.4%増の57億7,000万ユーロ。
3. 雇用情勢 (1) 10年2月の季節調整済み失業率は5.9%で前月と変わらず。失業者の約半数は26歳以下の若年層。 (2) 同月の時短勤務利用の認可企業は112社で、約7,100人が同制度を適用予定。 (3) 雇用環境の予想以上の改善に加え、雇用局の未充足求人の割合が低下していることは、労働市場悪化の底打ちを示している。
4. インフレ (1) 10年2月のインフレ率は年率1.5%(前月同2.1%)。 (2) 09年通年のインフレ率は、原油価格の下落が影響し僅か0.4%。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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