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ルクセンブルク経済・金融情勢 2010年3月
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【トピック】 ・ ルクセンブルクの中期的な経済の枠組み・方針を策定する政労使三者協議が開催。同協議は4月27日まで5回行われ、経済競争力、財政、雇用が議論された。 ・ ルクセンブルク中央銀行、2010年第1回マクロ経済報告を発表。 インフレ:09年8月以降は上昇基調。 製造:08年に8.7%上昇した工業製品価格は、翌09年に8.3%下落。なお、09年第 4四半期はエネルギー関連製品を除く全種類の製品価格が上昇。
1. 製造及び建設セクター 製造セクター 景気動向調査によると、業務量の現状と見通しが大きく改善。また、価格見通しについても上 昇と回答した企業が著しく増加し、雇用減を予測する企業も減少するなど、多くの項目で改善 が見られた。
建設セクター (1) 09年の建築許可件数(容量ベース)は前年比約12%減。非居住用建築は同14%減だが、これは例外的だった08年と比較した数値であり、過去10年の平均とは同水準。 一方の居住用建築は同9%減にとどまったが、08年の大幅減(23%)に続く減少。 (2) 上記調査によると、業務増と回答した企業数が微減、業務減と回答した企業数が微増。 一方、受注残高が通常水準と回答した企業数は増加し、水準以下と回答した企業数が減少。
2. 金融セクター (1) 銀行資産残高は、10年2月末現在7,825億ユーロ。 (2) 当国所在の銀行数は、10年2月末現在150行。 (3) 投資信託残高は、10年2月末現在1兆8,979億ユーロで、前月比2%増(内訳:金融市場の影響1.32%増及び純資本投資0.68%増)。同残高は11か月連続で増加。欧州株を除く全ての株式投資信託の純資本投資が増加。 (4) 金融監督委員会によると、暫定値に基づく当国所在の金融機関の10年第一四半期の引当金計上前利益は前年同期比5.5%減の15億2,900万ユーロ。
3. 雇用情勢 (1) 10年3月の季節調整済み失業率は6.0%。 (2) 同月の時短勤務利用の認可企業は105社で、約7千人が同制度を適用予定。 (3) 08年第4四半期以降、国内雇用は減少が続いていたが、09年9月より再び増加。増加率は毎月0.1%と極めて低いものの、10年3月まで継続していることから、労働市場は最悪期を脱したと言える。企業向けサービスが雇用増を牽引、金融セクターの雇用も減少が緩やかとなっている。
4. インフレ 10年3月のインフレ率は年率2.3%(前月同1.5%)。原油価格が1バレル80ドル強と前年比でほぼ2倍となり、燃料、暖房費が上昇したことがインフレ率上昇の主因。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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