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ルクセンブルク経済・金融情勢 2010年5月
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【トピック】 ・ ユンカー首相が19、20両日に訪日。滞在中は鳩山総理(当時)と二国間関係、欧州問題及び日EU関係を中心に会談するとともに、菅財務大臣(当時)、白川日銀総裁、楽天の三木谷社長とも会談。また、上智大学より名誉博士号を授与された。 ・ ルクセンブルク春の見本市開催。クレッケ経済・通商大臣は開会演説で、持続的な経済発展に は技術革新に基づく、独創性を創出する分野を見いだすことが肝要だと述べつつ、就任以来海外の貿易投資事務所強化や経済ミッション倍増を実施したことなどを紹介。 ・ ユンカー首相、2010年所信表明演説を行う。先の政労使三者協議からの流れで、賃金物価スライド制の年内決着を目指すとともに、2014年までの財政均衡実現に向け、歳入(所得最高税率引き上げ、連帯税率引き上げなど)、歳出(行政運営費削減、公共投資の抑制など)両面に関する措置を発表。 ・ 国際経営開発研究所(スイス)による2010年世界競争力年鑑によると、ルクセンブルクの競争力は第11位(参考:日本は同27位)。 ・ ルクスエアーの09年決算は130万ユーロの黒字(08年は同850万ユーロ)。
1. 製造及び建設セクター 製造セクター (1) 10年第1四半期の生産は前年同期比15%増(ユーロ圏平均は同4%)。 (2) 景気動向調査では、全般的に指数が改善する一方、生産状況及び生産見通しについては増加と回答する企業が減少し、在庫過剰と回答する企業が増加。
建設セクター 上記調査によると,生産阻害要因が無いと回答した企業が引き続き増加(4月22%、5月29%)し、受注残高や業況に関する項目も僅かに改善。他方、雇用の項目では、現状維持と回答する企業が増加(4月75%、5月79%)し、採用増加の見通しをする企業がゼロとなった(4月3%)。
2. 金融セクター (1) 銀行資産残高は,10年4月末現在7,901億ユーロ。 (2) 当国所在の銀行数は,10年5月末現在149行。 (3) 投資信託残高は,10年4月末現在2兆128億ユーロで,前月比1.63%増(内訳:金融市場の影響0.94%増及び純資本投資0.70%増)。同残高が2兆ユーロを超えた07年12月以来初めて。
3. 雇用情勢 (1)10年5月の季節調整済み失業率は6.0%。 (2)統計局は10、11両年の失業率をそれぞれ6.0%、6.3%と予測。 (3)シュミット雇用・労働大臣は、50歳以上の失業者を対象とした就職支援フォーラムを開催するとともに、期限付き雇用契約の柔軟化について言及。
4. インフレ (1) 10年5月のインフレ率は年率2.4%(前月同2.3%)。 (2) 統計局は10、11両年のインフレ率をそれぞれ2.1%、1.6%と予想。
※ 当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
(了)
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