ルクセンブルク経済・金融情勢 (2010年9月)

 

【トピック】

   世界経済フォーラムが発表した「国際競争力レポート」2010/11年版において、ルクセンブルクは順位を1つ上げ,139か国中20位。

   ルクセンブルクの2010年第2四半期製造業生産高は対前期比(季節調整済)2.7%増。

   BGL・BNPパリバの合併後初めてとなる2010年上半期決算は、42%の減益。

   デクシア・BILが、デクシアグループ全体で700~800名の人員削減計画の対象に含まれる公算。2010年上半期の純損益は前年同期と同水準の1億3,600万円の黒字。

   バーゼル銀行監督委員会で12日合意された自己資本比率規制「バーゼルⅢ」につき、ルクセンブルク銀行協会ロメス事務局長は国内金融セクターの採算性が悪化することを懸念。一方、ルクセンブルク金融監督委員会シモン委員は、国内の金融機関においては支払能力の高さゆえ影響軽微との見解。

 

1.   製造及び建設セクター

製造セクター

(1)世界的な需要の高まりに伴い工業製品価格は上昇を続けており、今年8月末までの8ヶ月間で約10%上昇している。

(2)9月の景気動向調査によると、最近の生産の傾向を「増加傾向」と回答した企業が半数を割り込む(8月52%、9月49%)。

 

建設セクター

アイルランド、スペイン、オランダ等ユーロ圏の多くで建設許可数が落ち込んでいるのに対し、ルクセンブルクでは10年上半期の建設許可数は前年同期に比べ25%増加。9月の景気動向調査によると、生産阻害要因が「無い」と回答した企業数が回復(8月20%、9月30%)。

 

2.   金融セクター

(1)10年8月末現在銀行資産残高は7,911億ユーロ。

(2)10年9月末現在銀行数は150行。

(3)10年9月末現在投資信託残高は2兆084億ユーロで、前月比0.71%増(内訳:金融市場の影響0.25%増及び純資本投資0.46%増)。ユーロに対し米ドルが7%下落し、ドル建て証券に投資する投資信託が影響を受けた。株式市場が好調で、9月に公表された各種経済指標が予想されていたより良好。

 

3.   雇用情勢

(1)10年9月の季節調整済み失業率は6.1%で前月と変わらず。

(2)ルクセンブルクに住む6307人の失業者が完全失業手当を受給。前年9月に比べ4.9%減少。

 

4.   インフレ

10年9月のインフレ率は年率2.4%(前月同2.2%)。

 

   当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

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