ルクセンブルク経済・金融情勢 (2010年10月)
【トピック】
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賃金自動物価スライド制をめぐる政使間の話し合いが行われるも、三者の合意には至らず。
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2011年国家予算案が国民議会に提出される。同予算の経済前提は、2010年経済成長率3~3.5%、同2011年3%、インフレ率1.9%及び失業率6%。
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当国政府関係マイクロファイナンス投資認証機関LuxFLAG
(Luxembourg Fund Labelling Agency)が,「KCD Microfinance Fund I
Global」等の5件の投資ビークルに認証を付与。
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国民議会は,資金洗浄及びテロ資金対策の法的枠組を強化する法案を可決。
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NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが各国の腐敗度を示す腐敗認識指数を発表。ルクセンブルクは178か国中11番目に透明性が高いとされた。
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BGLBNPパリバとBNPパリバルクセンブルクの合併が完了。
1. 製造及び建設セクター
製造セクター
(1)生産は10年8月末には好調であったものの、成長のペースは徐々に遅くなっている。
(2)10月の景気動向調査によると、金属工業の落ち込みが予想されていることから、生産高と雇用に関して悲観的な見方をする企業が急激に増えている。
建設セクター
経済観測調査の全ての要素が全体的に好調。第3四半期業績は順調に伸び続け、第4四半期の見通しも明るい。建設許可数も上昇傾向を示している。
2. 金融セクター
(1)10年9月末現在銀行資産残高は7,772億ユーロ。
(2)10年10月末現在銀行数は148行。
(3)10年10月末現在投資信託残高は2兆108億ユーロで、前月比1.14%増。マクロ経済データや欧米企業の第3四半期業績が良かったことなどから日本株式市場関連以外の全ての項目において業績が好調。
3. 雇用情勢
(1)10年10月の季節調整済み失業率は6.1%で前月と変わらず。
(2)09年6月以降国内新規雇用は順調に回復していたが、10年第2四半期以降頭打ちになっている。新規雇用の減少は続くとみられ、11年の年間雇用純増率は1.5%になると予想されている。
4. インフレ
10年10月のインフレ率は年率2.6%(前月同2.4%)。
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当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
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