ルクセンブルク経済・金融情勢 (2010年12月)

 

【トピック】

   金融危機対策税導入を含む税制改革案が可決。

   2011年予算が成立。

   欧州共通債(Euro-Obligations)導入の是非につき議論が加熱。

   アルセロール・ミタルが、ステンレス部門を会社として独立させることを決定。

   2011年1月1日より最低賃金を1.9%引き上げることを決定。

   EU内でもっとも早く、国民議会がUCITSⅣに関するEUディレクティブの国内法化を承認。

   高度なスキルを有する外国人駐在員に対する税制優遇措置を施行。

 

1.  製造及び建設セクター

製造セクター

2010年10月には金属分野での落ち込みを受け経営者による景気見通しも悪化していたが、12月の調査では回復。注文数も増加している。欧州全体でも上昇傾向にある。

 

建設セクター

注文数、業況、雇用等について、楽観的な見方を示す企業が増えている。建設セクターが当国経済にもたらす付加価値は5%に過ぎないが、GDP成長率を押し上げる要因となっている。

 

2.  金融セクター

(1)10年11月末現在銀行資産残高は7,831億ユーロ。

(2)10年12月末現在銀行数は147行。

(3)10年12月末現在投資信託残高は2兆1990億ユーロで、前月比1.76%増。

 

3.  雇用情勢

(1)10年12月の季節調整済み失業率は6.2%で当国最高水準を更新。

(2)職業安定所に登録された求職者の数は10年12月で15704人。1年前と比較すると888人増加。

 

4.  インフレ

(1)10年12月のインフレ率は年率2.8%(前月同2.3%)。

(2)10年の年間平均インフレ率は2.3%。石油製品がインフレを押し上げているが、255の財・サービスのうち63の物価指数が下落している。

                                                                        

   当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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