ルクセンブルク経済・金融情勢 (2011年6月)
【トピック】
・ 統計局が2010年末時点のコミューン別失業率を発表。2009年と同様エッシュ・シュール・アルゼット,ヴィルツ,エヒテルナッハ,ヴィアンデンなどの失業率が高い
・ カーゴルクス社がカタールエアウェイズ社との戦略的資本提携を発表。カタールエアウェイズ社はカーゴルクス社発行済株式の35%を取得
・ 今年から実施されている欧州セメスター制度の下,欧州委員会が国別の特別勧告を採択。ルクセンブルクに対しては退職年齢,若年者の雇用対策等の4勧告を発表
・ アルセロール・ミタル社のシフランジュ工場及びロダンジュ工場で262人のリストラが懸念されていたが,政労使協議により配置換えや早期退職制度の利用により人員削減は回避
1. 製造及び建設セクター
製造セクター
当国の工業製品価格は,鉄鋼製品を中心に2010年以降上昇している。4月以降コモディティ価格の上昇が小康状態であり,今年下半期の工業価格の上昇を緩和する要因となることが見込まれる。景気動向調査結果においても,第2四半期以降価格上昇は緩和されるだろうと見られている。
建設セクター
建築価格は2009年半ばから2010年半ばにかけて大幅に下落したが,2011年第2四半期にはその傾向は収束し,上昇基調にある。景気動向調査結果においても,価格は上昇を続けるだろうと見られている。
2. 金融セクター
(1)11年5月末現在銀行資産残高は7,764億ユーロ。
(2)11年6月末現在銀行数は143行。
(3)11年6月末現在投資信託残高は2兆1850億ユーロで,前月比1.54%減。
(4)11年6月末現在ルクセンブルクの金融機関に従事する者の数は26153人で,同年3月より65人少ない。2010年6月末と比べると0.5%(137人)減少している。
3. 雇用情勢
(1)11年6月の季節調整済み失業率は6.0%(推計値)。
(2)失業率は年初に微減したものの,その後上昇を始め,5月の季節調整済み失業率は5.9%となった。
4. インフレ
(1)11年6月のインフレ率は年率3.5%(前月同3.6%)。
(2)6月のインフレ率は前月より0.09%減少した。バクテリア問題に関連して野菜等の価格が下落(-14.7%)したのを始め,石油製品等も下落した(-0.71%)一方で,都市ガスは平均で2.2%上昇した。
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※
当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
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