ルクセンブルク経済・金融情勢 (2011年7月)
【トピック】
・ 欧州レベルでの銀行ストレステストの結果が公表された。当国の国立貯蓄銀行には問題なし。
・ RTLグループがRTL
Hrvatska(クロアチア)の全株式を取得した。
・ シュミット労働大臣が若年者雇用対策として研修生ポストの増設を提唱した。
・ カテノム原発で冷却機能に軽微な故障が発生。
・ 建設会社Socimmoの経営難により約470人の従業員が失業の危機にある。
1. 製造及び建設セクター
製造セクター
2010年中旬以降生産量はほとんど変わっておらず、2011年5月以降も上昇の兆候は見られない。生産水準は2008年の金融危機以前の水準には回復していない。製造セクターは販売価格の上昇のメリットを享受しているが、価格上昇は原材料費の上昇を反映させるとともに利潤を増やしたためとみられる。このため売上は2010年に比べ2011年1~5月で11%増加している。一方で雇用数は増えていない。6・7月の景気動向調査結果は停滞を示している。
建設セクター
昨年12月の大雪で工事が休止した反動で今年1・2月は例外的な水準だったが、3月以降は停滞している。景気動向調査でも7月まで業況は好調。ヨーロッパ全体を見ると、未だ回復の兆しはない。
2. 金融セクター
(1)11年6月末現在銀行資産残高は7,679億ユーロ。
(2)11年7月末現在銀行数は143行。
(3)11年7月末現在投資信託残高は2兆1897億ユーロで、前月比0.21%増。
(4)当国銀行業では2008年第3四半期のピーク以降1100ほどの雇用が失われた。これは銀行資産残高の減少に対応している。
3. 雇用情勢
(1)11年7月の季節調整済み失業率は6.2%(推計値)。
(2)3月には5.7%だった失業率は、6月には6.0%、7月は6.2%と上昇している。フランスやベルギーでも失業率は増加している。
4. インフレ
(1)11年7月のインフレ率は年率2.9%(前月同3.5%)。
(2)インフレ率の低下はバーゲンセールの影響の統計評価方法が変更されたことも一因と考えられる。
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※
当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。
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