ルクセンブルク経済・金融情勢 (2011年2月)

 

【トピック】

・ギヨーム皇太子とフリーデン財務大臣が経済金融ミッションを同行させて中東湾岸諸国に。

・クリアストリームの創設者エドモン・イスラエル氏が死去。

・アルセロールミタルが10年第4四半期決算及び10年通期決算の総売上高をそれぞれ206億9900万ドル,780億2500万ドルと発表。

 

1.   製造及び建設セクター

製造セクター

2009年に工業製品価格が8%程度下落したが,2010年には年間で4%近く上昇した。これは鉄・鋼鉄を中心に価格が上昇したことを受けたもので,インフレの影響を受けなかった分野は飲料,タバコ,繊維,IT,電気製品,エネルギー供給に係る製品などである。

製造価格は2011年1月にも上昇を続けており,最近のコモディティ価格の推移をみると,上昇基調はしばらく続くかまたは更に拡大する見込み。

 

建設セクター

2010年の建設許可件数は微減。2010年10月まで年率で10%伸びていたが,11月,12月で非常に少なくなり,第4四半期としては1997年以降で最低の許可件数となった。

しかしこの落ち込みは非住宅セクターで見られるもので,住宅セクターに関しては増加している。

 

2.   金融セクター

(1)11年1月末現在銀行資産残高は7,688億ユーロ。

(2)11年2月末現在銀行数は146行。

(3)11年2月末現在投資信託残高は2兆2082億ユーロで,前月比1.11%増。

 

3.   雇用情勢

(1)11年2月の季節調整済み失業率は5.9%(推計値)。

(2)2010年に倒産した企業は918社にのぼり,2473ポストが失われた。

 

4.   インフレ

(1)11年2月のインフレ率は年率3.6%(前月同3.2%)。

(2)エネルギー価格のボラティリティが高くなっており,インフレに影響を与えている。石油価格は2007年1月からの19ヶ月で48%上昇し,その後7ヶ月で39%下落,それから再び44%上昇している。

                                                                        

   当国政府機関(統計局等)の公表資料や各種報道等の公開情報を取りまとめたもの。

 

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