《ルクセンブルク中央銀行2010年第2回マクロ経済報告》

 

 

1.インフレ率

09年は一時マイナスを記録するなど変動幅が大きく、年間ではわずか0.4%の上昇にとどまった。09年7月以降は基本的には上昇傾向にある。

 

2.製造

(1)  工業製品価格は09年第4四半期以降上昇基調にあり、10年第2四半期には前期に比べ4.8%上昇している。うち鉄製品21.6%、非鉄金属は11.7%それぞれ上昇。

(2)  10年第2四半期においては製造業全体が上昇基調にあり、稼働日あたりの生産量は全体で16.7%上昇している。中間財で16.5%上昇、設備財で28.7%上昇。

(3)  設備稼働率は5期連続で上昇し、7月に80.2%を記録。

 

3.建設

08、09年の下落の反動で10年第1四半期住宅建設許可数が対前四半期比40%増加。09年は新規ローン契約数が大幅に増加したが、10年は減少している。

 

4.雇用

年間の比較では全体の雇用は減少していないものの、民間セクターの雇用は前年同期に比べ0.1%減少している。民間セクターのうち、製造部門は3.7%減、金融部門は1.2%減、不動産・賃貸・企業向けサービス部門は0.5%増。

 

5.金融

(1)  10年6月の銀行資産残高は8159億ユーロ。銀行間貸出金は、10年第2四半期に8.6%増加したが、同年6、7月には7.7%減少。対顧客貸出金は、09年第1四半期から10年第1四半期の間に4.6%減。

(2)  10年6月までの一年間で、国内顧客への融資は増加した一方、外国顧客への融資は減少している。

 

6.経済成長率

(1)  09年の年間経済成長率は▲4.1%で、0.7%下方修正。

(2)  10年第1四半期の経済成長率は前年同期比2.9%上昇。09年の四半期毎の数字はそれぞれ下方修正され、第2四半期は▲8.5%、第3四半期は▲2.2%、第4四半期は1.1%。

 

(詳細はルクセンブルク中央銀行HP(www.bcl.lu)内マクロ経済報告をご参照下さい。)

 

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