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《ルクセンブルク中央銀行2011年第1回マクロ経済報告》

 

 

1.インフレ

 2010年は年間を通してインフレが進んだ。当国基準消費者物価指数上昇率(対前年同期比)は2010年末には2.8%,2011年2月には3.6%に増加した。年間平均では物価は2.3%上昇した。EU基準消費者物価指数上昇率は2010年年末で3.1%,2011年2月は3.9%。年間平均では2.8%上昇。石油製品価格の上昇は年間平均15%。

 

2.製造

 2010年は回復。ただし,中間財及び製鉄業は下半期に入ったのちに減速している。ルクセンブルク製造業の好調はユーロ圏においても突出している。

 

3.建設

 住宅建築許可件数は2010年第4四半期に21.0%減少している。同時期に,戸建及び集合住宅の建築許可件数はそれぞれ11.2%25.3%減少している。2010年の年間では戸建の建築許可数は32.9%増加しているのに対し,集合住宅は11.7%減少している。建築許可総数は1年前の同じ時期とほぼ変わらない3,551件となっている。

 

4.雇用

 金融危機後,雇用は回復し,2011年1月の従業員数は344,718人。2010年1月から2011年1月までの間に新しく創設されたポスト数は8,500以上。越境労働者の雇用に関しても進展が見られる。最新の推計値によると,2011年1月の越境労働者の雇用増加率が2.9%なのに対し,国内居住者の雇用増加率は2.1%だった。派遣労働については伝統的に越境労働者の占める割合が高いが,派遣の雇用が2009年11月から2010年11月までの間に5.3%上昇した。最近の推計によると2011年1月の季節調整済失業率は6%。2009年12月以来6.06.1%を推移している。

 

5.金融

(1)2008年12月から2010年12月の2年間で雇用者数は3.6%減少した。銀行雇用者数は2008年第3四半期には27,269人だったが,2010年12月31日現在26,255人。

(2)2010年10月から12月までの間に銀行数は149行から147行に減少。

(3)2010年12月の銀行資産残高は7,693億ユーロ。銀行間貸出金が2010年12月末で364,047百万ユーロ。対顧客貸出金は2010年で1.6%増加し,2010年12月31日時点で191,174百万ユーロ。

 

6.経済成長

 2010年のGDP成長率は,第1四半期1.4%,第2四半期5.5%,第3四半期3.6%と推計されている。

 

(詳細はルクセンブルク中央銀行HP(www.bcl.lu)内マクロ経済報告をご参照下さい。)

 

 

(了)

 

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