トップページ政治経済>四半期の動き 2007年第2四半期

 

ルクセンブルク情勢(2007年第2四半期4-6月)

.概況

【内政】

閣議にて、アンティグア・バーブーダ、バハマ国、ベリーズ、ガイアナ共和国、マーシャル諸島、ソロモン諸島、キリバス共和国、ミクロネシア連邦、パラオ共和国、セントルシア、セントクリストファー・ネーヴィス、セントビンセント・グレナディーン、サモア独立国、スリナム共和国、タジキスタン、東ティモール、ツバル、バヌアツ共和国との外交関係樹立が承認された。

ユンカー首相は、慢性消化器疾患の悪化により、6月8日に手術、入院、13日に退院し、18日に通常の職務に復帰した。

【外交】

ユンカー首相は、ワシントンで開かれたG7財務相・中央銀行総裁会議に出席した際、ライス米国務長官と米国のミサイル防衛システムの欧州(ポーランド及びチェコ)への配備計画について会談を行った。

アッセルボルン副首相兼外相は、チリを実務訪問し、バチェレ大統領、外務大臣らと二国間関係(特に経済・金融関係)、国際情勢について会談を行うとともに、チリの商工会議所等を訪問した。

スペイン国王同妃両陛下は、ルクセンブルクを国賓訪問し、欧州衛星会社の本部を訪問し、ルクセンブルク商工会議所にて、経済・金融セミナーを開催するなど両国の経済・金融分野での協力を推進した。

アッセルボルン副首相兼外相は、モロッコを実務訪問し、ベナイッサ・モロッコ外相と、二国間関係、EU・モロッコ関係、地域問題、国際情勢について会談を行った。

プーチン露大統領は、ルクセンブルクを初めて公式訪問し、ユンカー首相と二国間関係、EU・露関係、欧州の将来等について会談を行った。

アッセルボルン副首相兼外相及びシルツ開発・人道援助兼国防大臣は、アフガニスタンを訪問し、カルザイ大統領等と会談を行った。

アッセルボルン外相は、リスボンを訪問し、アマード・ポルトガル外相と二国間関係、ポルトガル・EU議長国期間における優先事項、特に憲法条約の将来について会談を行った。

アッセルボルン外相は、在ポーランド大使館の開会式出席のため、ワルシャワを訪問した。

ブアソーン・ラオス首相は、外交関係樹立10周年を記念して、ルクセンブルクを公式訪問した。

【EU】

ユンカー首相は、欧州構築への貢献に対して、ルイーズ・ワイス基金より「ルイーズ・ワイス賞」を受賞した。

ユンカー首相は、フランス国立行政学院(ENA)同窓会主催による「ユーロに将来はあるのか」と題する討論会に出席し、ユーロに関する講演を行った。

ユンカー首相は、EU地域委員会総会にて憲法条約に関する演説を行った。

ユンカー首相は、ルクセンブルクを訪問したメルケル独首相(当時EU議長国議長)と6月欧州理事会における憲法条約問題について意見交換を行った。

ユンカー首相及びアッセルボルン副首相兼外相は、6月欧州理事会の結果に関し、憲法条約のサブスタンスが将来の条約に維持されたことには一応の満足を示す。

【経済】

クレッケ経済・通商大臣は、将来の潜在的経済大国の一つであるインドとの間で、既に良好な政治関係を補強し、両国間の経済関係を強化することを主目的に、経済ミッションを伴い訪印。

クレッケ経済・通商大臣は、春の見本市においてルクセンブルク経済情勢に関してスピーチを行った。その中で、貧困問題の重要性、高止まりのインフレ率、ロジスティックス・医療保険テクノロジーといったルクセンブルク経済の新規開拓分野に言及した。

鉄鋼政労使三者協議の開催に関して、ユンカー首相、ビルツェン労働・雇用大臣、クレッケ経済・通商大臣はアルセロール・ミタル社幹部及びカスティニャーロ鉄鋼労組代表と意見交換を実施した。

財務相理事会(ECOFIN)会合において、ユンカー首相兼財務大臣は、VAT改正パッケージ案のうち、電子商取引に関するVAT制度改革に反対を表明。

フリーデン国庫・予算大臣は、銀行関係者を中心とした経済ミッションとともに、東欧諸国(チェコ、ハンガリー、ポーランド)及びロシアを訪問。

クレッケ経済・通商大臣は、独、ベルギー、仏、蘭の各担当大臣、並びにルクセンブルクを含む5か国の規制当局代表者及び送電網、電力取引市場、配電、発電の各経営陣との間で、電力供給に関する覚書に署名。

クレッケ経済・通商大臣は、サンクトペテルブルクにおける第11回国際経済フォーラムに出席した後、経済ミッションを引率してアゼルバイジャンを訪問し、航空関係及び貿易の促進に関して二国間会談を行った。

インフレ率:4月1日現在で2.1%、5月1日現在で、1.9%、6月1日現在で2.0%となり、横ばい傾向にある。

失業率: 4月の失業率は4.4%、5月の失業率は4.1%、6月の失業率は4.4%となり、横ばい傾向にある。

銀行資産高:4月、8,667億ユーロ、5月8,762億ユーロ、6月8,809億ユーロ。

投資信託資産高:4月1兆9,669億ユーロ、5月2兆246億ユーロ、6月2兆470億ユーロに達し、初めて2兆ユーロの大台を超えた。これは、ヨーロッパ、アメリカ、加えて新興経済諸国の良好なマクロ経済情勢によるものといえる。

 

.主要トピック

(1)ユンカー首相、「ルイーズ・ワイス賞」受賞

4月4日、ユンカー首相は、欧州構築への貢献に対して、ルイーズ・ワイス基金より「ルイーズ・ワイス賞」を授与された。同賞の過去の受賞者は、シュミット元独首相、サダト元エジプト大統領、ソアレス元ポルトガル大統領等。同夜、フランス国立行政学院(ENA)同窓会主催の「ユーロに将来はあるのか」と題する討論会に出席し、ユーログループ議長として、ユーロゾーンの加盟国が平等な立場で経済政策に関して一層緊密な協力を行うことの必要性及び構造改革の必要性を強調した。

 

(2)アッセルボルン副首相兼外相、チリ実務訪問

 4月4~11日にかけ、アッセルボルン副首相兼外相は、11月頃に予定されている大公同妃両殿下の国賓としてのチリ訪問を控え、同国を実務訪問した。二国間経済・金融関係の交渉では、ルクセンブルク金融市場におけるチリの年金投資ファンドが高値を占めていることを歓迎した。

 

(3)スペイン国王同妃両陛下のルクセンブルク国賓訪問

 4月16~18日にかけ、大公同妃両殿下の招きにより、スペイン国王同妃両陛下がルクセンブルクを訪問した。アッセルボルン外相は、両陛下に随行したモラティノス・スペイン外相と二国間関係、欧州情勢、国際情勢一般について会談を行った。国王陛下は、ルクセンブルク商工会議所にて、経済・金融セミナーを開催し、両国企業の関係活性化について議論の機会を提供した。また、同陛下は、アルセロールミッタル社の研究所を見学した。

 

(4)クレッケ経済・通商大臣による経済ミッションを伴っての訪印

 4月23~26日にかけ、クレッケ経済・通商大臣が経済ミッションを伴い訪印。主要な訪印目的は、将来の潜在的経済大国の一つである同国との間で、既に良好な政治関係を補強し、両国間の経済関係を強化することである。ナート印商工大臣はクレッケ大臣に対し、ルクセンブルク政府がミタル・スチール社によるアルセロール社買収に反対しなかったことを歓迎した。

また、クレッケ大臣は、とりわけ両国間の二重課税防止条約について議論するため、チダムバラン印財務大臣と会談した。

 

(5)アッセルボルン外相のモロッコ実務訪問

 5月2~3日にかけ、アッセルボルン外相は、モロッコを訪問し、ベナイッサ・モロッコ外相兼開発協力相と二国間関係、EU・モロッコ関係、西サハラ問題、マグレブ地域情勢等について意見交換を行った。

 

(6)アルセロール・ミタル社:鉄鋼政労使三者協議に関する会合

 5月6日、鉄鋼政労使三者協議の開催に関して、ユンカー首相、ビルツェン労働・雇用大臣、クレッケ経済・通商大臣はアルセロール・ミタル社幹部及びカスティニャーロ鉄鋼労組代表と意見交換を行った。

 これは、アルセロール・ミタル社の新しい経営スタイル、雇用条件などに対して労組より挙がっていた不満を考慮する形で政府のイニシアティブによって開催された。鉄鋼政労使三者協議の開催日時を決定するには至らなかったが、その必要性をミタル会長兼CEOも納得。

 

(7)ユンカー首相、「欧州平和賞」受賞

 5月14日、ユンカー首相は、欧州統合への取組みに対して、独ボンの「環境及び民主主義のための基金」から「欧州平和賞」を授与された。同賞の第一回目(2004年)の受賞者は、前法王ヨハネ・パウロ2世。

 

(8)プーチン露大統領、ルクセンブルク訪問

 5月24日、プーチン露大統領が、ルクセンブルクを初訪問し、ユンカー首相と二国間関係、EU・露関係、欧州の将来等について会談を行い、両国の良好な関係を歓迎した。特に両国間の貿易・投資関係の発展はめざましく、交易量は2004年以来倍増しており、今回の訪ルクでも、いくつかの通商合意が締結された(露「ガスプロム」社及び金属工場とルクセンブルクの企業との協力合意。露銀行業界とルクセンブルク銀行協会(ABBL)との協力合意)。

 

(9)マネーロンダリングに関するルクセンブルク検察報告書公表

 5月31日、ルクセンブルク検察庁金融情報特別捜査班(CRF)は2005-2006年の活動報告書を発表。資金洗浄・テロ資金の疑いがある資金に関する申告数及び嫌疑対象となった人数が大幅に減少したことが明らかに。

 また外国CRFからの申告による捜査が多く行われていることから、検察官の国際協力の重要性に言及している。

 

(10)アフガニスタン訪問

 6月1~2日にかけ、アッセルボルン副首相兼外相及びシルツ開発・人道援助兼国防大臣は、アフガニスタンを訪問し、カルザイ大統領等と会談を行い、ルクセンブルクは政治面、軍事面、開発協力面においてアフガニスタン支援を継続していくことを強調した。また、ISAFの枠組みでカブール空港警備の任務に就いているルクセンブルク部隊と会見した。

 

(11)フリーデン国庫・予算大臣による東欧諸国及びロシア訪問

 6月3~6日、フリーデン国庫・予算大臣は、銀行関係者・東欧諸国にて企業活動を行っている関係者によって構成される経済ミッションと共に、チェコ、ハンガリー、ポーランドを訪問。金融セミナーを開催し、ルクセンブルク金融市場のプロモーションを行うと同時に、ヴェレシュ・ヤノーシュ・ハンガリー財務大臣との会談の機会を持った。

6月25日にはメイヤーABBL会長と共に、財界関係者と会談を行うためサンクト・ペテルブルクを訪れ、銀行セクター関連の教育に特化した私立大学である国際銀行学院(IBI)を訪問した。また26・27日にはモスクワに移動し、クドリン露財務大臣と2国間の金融セクターの状況及び今後の協力の可能性に関して意見交換を行った。

 

(12)電子商取引に係るVAT改革へのルクセンブルクによる反対表明

 6月5日、ルクセンブルクで開催された財務相理事会(ECOFIN)会合において、ユンカ

ー首相兼財務大臣は、VAT改正パッケージ案のうち、電子商取引に関するVAT制度改革に反対を表明。今回の改革は、顧客の所在地、即ち最終消費者の国において直接VATを徴収することを提案している。このためルクセンブルクは、EU内で最も低い付加価値税率(15%)という経済多様化政策の重要な部分を占める企業誘致に関するメリットと、GDPの1%を占める電子商取引サービスに関するVATからの年間2億2000万ユーロの歳入を確保するために反対した。

 

(13)EU地域委員会総会での憲法条約に関する演説

 6月6日、ユンカー首相は、EU地域委員会総会で憲法条約に関する演説を行い、憲法条約のサブスタンスを除いてしまういかなる試みに対して、反対の立場であることを表明した。特に、統合における進展に関する要素が新条約の中に記載されないことは受け入れられないと述べた。

 

(14)電力市場に関する5か国間MOUの署名

6月6日、クレッケ経済・通商大臣は、独、ベルギー、仏、蘭の各担当大臣、並びにルクセンブルクを含む5か国の規制当局代表者及び送電網、電力取引市場、配電、発電の各経営陣との間で、電力供給に関する覚書に署名。この合意は、これら5か国の電力市場をより良く連携し、また、これら全域にわたる電力供給の安全性を改善するものであり、ルクセンブルク及び電力供給者間の電力取引を容易にし、かつ、ルクセンブルクの電力供給の安全性を改善するものとされている。

 

(15)アッセルボルン外相、ポルトガル訪問

 6月8日、アッセルボルン副首相兼外相は、リスボンを実務訪問し、アマード・ポルトガル外相と2007年後半期のポルトガル・EU議長国期間における優先事項、特に、憲法条約の将来、EU近隣政策、欧州の安全保障問題、EUの役割について意見交換を行った。アッセルボルン外相は、ルクセンブルクにとって、憲法条約のテキストのサブスタンスに疑問を呈することはなく、遅くとも2009年までに採決を行う必要を強調した。

 

(16)クレッケ経済・通商大臣の露、アゼルバイジャン両国訪問

6月9~10日、クレッケ経済・通商大臣は、サンクトペテルブルクにおける第11回国際経済フォーラムに出席した。同フォーラムのマージンで、クレッケ大臣はプーチン露大統領及びグレフ経済発展貿易大臣と、ルク・露間の経済関係について短時間、意見交換した。11日から13日にはアゼルバイジャンへの経済ミッションを引率し、アゼルバイジャンでは、クレッケ大臣は経済ミッションを同伴し、航空関係及び貿易の促進に関して二国間会談を行った。

 

(17)アッセルボルン外相、在ポーランド大使館開会式出席

 6月11~12日、アッセルボルン副首相兼外相は、ワルシャワに新設した在ポーランド・ルクセンブルク大使館の開会式に出席し、開会式に出席したフォティガ・ポーランド外相と憲法条約、EU・露関係、バルカン情勢等について会談を行った。二重多数決方式による投票制度の修正に関するポーランドの提案に対して、アッセルボルン外相は、ルクセンブルクの例を出し、EUにおける加盟国の重要性と影響力はその国の人口に依拠するものではないことを指摘した。

 

(18)ルクセンブルク中央銀行による2006年経済情勢の総括

 6月12日、ルクセンブルク中央銀行(BCL)は2006年年次活動報告会を開催し、メルシュ総裁はルクセンブルク経済情勢の概要と懸念事項に言及した。

 2006年のGDP成長率は6.2%に達しており、2007年に関しては5.3%を予測している。このような良好な経済情勢にも拘らず、失業率は上昇し続けており、社会システムの硬直性に由来する失業的構造の改善が急務であることを指摘。また、人口の高齢化に伴う公共財政、社会保障制度への悪影響に深い懸念を表明。政府に対して、構造改革を迅速に行うよう促した。

 

(19)メルケル独首相と憲法条約問題について意見交換

 6月17日、ユンカー首相は、ルクセンブルクを訪問したメルケル独首相(当時EU議長国議長)と6月欧州理事会における憲法条約問題について意見交換を行い、ルクセンブルクにとって重要な点、すなわち、憲法条約のサブスタンスの保持、特定多数決による決定プロセスの原則としての二重多数決制の維持、司法的拘束を受けることが不可避となる基本権憲章の統合についてのルクセンブルクの立場を改めて表明した。

 

(20)6月欧州理事会の結果に関する記者会見及びラジオインタビュー

ユンカー首相及びアッセルボルン副首相兼外相は、6月欧州理事会の結果に関し、憲法条約のサブスタンスが将来の条約に維持されたことには一応の満足を示すが、シンボルの消滅、基本権憲章の英国への非適用に関しては遺憾の意を表明した。

 

(21)ラオス首相、ルクセンブルク訪問

 6月28日、ブアソーン・ラオス首相は、ルクセンブルクを公式訪問した。ユンカー首相は、良好な二国間関係を歓迎し、外交樹立10周年を祝った。シルツ人道・開発援助大臣は、2007年~2010年度第二次協力プログラム(3500万ユーロ拠出)を通じて、ラオスの貧困撲滅及び持続可能な開発を支援していく旨表明した。

 

.主な出来事

(1)政治

【4月】

 4日 ユンカー首相、2007年度ルイーズ・ワイス賞(le prix Louise Weiss)を受賞

18日 閣議にて、シュミット外務・移民担当大臣が欧州及び国際情勢、特にコソボ情勢について報告

24日 国民議会にて、シュミット外務・移民担当大臣が開発協力・人道援助政策に関する声明を発表

27日  閣議にて、ラファにおける「EU国境管理支援派遣団」(EU BAM)へのルクセンブルク軍の参加延長で一致

 

【5月】

14日 ユンカー首相、2007年度「欧州平和賞」受賞

17日 ユンカー首相、フランク・ルクセンブルク大司教より「ルクセンブルク・カソリック教会のsocialword」を授与さ

    れる

18日 閣議にて、アンティグア・バーブーダ、バハマ国、ベリーズ、ガイアナ共和国、マーシャル諸島、ソロモン諸

    島、キリバス共和国、ミクロネシア連邦、パラオ共和国、セントルシア、セントクリストファー・ネーヴィス、セン

    トビンセント・グレナディーン、サモア独立国、スリナム共和国、タジキスタン、東ティモール、ツバル、バヌアツ

    共和国との外交関係樹立が承認された。

 

【6月】

 8日  ユンカー首相、慢性消化器疾患で手術、入院

13日 ユンカー首相、退院

29日 閣議にて、対テロリスト・マネーロンダリング及び資金調達規制に関する法案が承認された。

 

(2)外交・安全保障・EU

【4月】

 4日 アッセルボルン外相、チリ公式実務訪問。両外相は、主に二国間の経済・金融関係について意見交換を行

    う。

 5日 シルツ国防大臣、アリヨ=マリー仏国防相と欧州における防衛、仏コソボ軍へのルクセンブルク軍の参加

        について会談

13日  ユンカー首相、ライス米国務長官と会談(於ワシントン)

17日 アッセルボルン外相、スペイン国王夫妻の訪ルクに随行するモラティノス・スペイン外相と会談

18日 フリーデン法務大臣、アントニオ・コスタ・ポルトガル内相と欧州における自由と危機管理分野における進

    展について会談

19日 アッセルボルン外相、第13回リオグループ・EU閣僚級会合出席(於サント・ドミンゴ)(ハイチ情勢、エネル

    ギー問題、機構変動、多国間主義の強化、貧困撲滅について)

23日 アッセルボルン外相、シュミット外務・移民担当大臣、EU総務・対外関係理事会出席

        ユンカー首相、カレル・シュワルツェンベルグ・チェコ外相と欧州政治情勢について会談

24日 ラボロフ露外相、ルクセンブルク実務訪問。二国間政治・経済・通商関係についてアッセルボルン外相と会

    談。

 

【5月】

 2~ 3日 アッセルボルン外相、モロッコ公式実務訪問

 5日 ユンカー首相、サルコジ仏大統領候補(当時)、電話会談にて良好な二国間関係維持について合意

 8日 アッセルボルン外相、第17回湾岸協力理事会(GCC)・EU閣僚級会合出席(於リヤド)

14日 アッセルボルン外相、シュミット外務・移民担当大臣、EU総務・対外関係理事会出席(於ブリュッセル)

15日 アルバニア国民議会議長、ルクセンブルク公式訪問。

19日  ユンカー首相、スペイン訪問(スペイン財務・経済大臣とユーロ・ゾーンについて会談、モラティノス外相と欧

    州情勢、憲法条約プロセスについて会談)

21日 シュミット外務・移民担当大臣、モンテネグロ実務訪問

22日 ワレサ元ポーランド首相・1983年ノーベル賞受賞者、「ポーランドと欧州統合」会議出席のため、ルクセン

        ブルク訪問(ユンカー首相と会談)

22~23日 シュミット外務担当大臣、モンテネグロ公式訪問(モンテネグロ独立後、ルク政府として初の公式訪

       問)

24日 プーチン露大統領、ルクセンブルク訪問

28日  アッセルボルン外相、第8回ASEM外相会議出席(於ハンブルク)

30日 ユンカー首相とギー・ヴェルホフスタット・ベルギー首相は、憲法条約の将来について会談

 

【6月】

 1日 アッセルボルン外相、シュミット外務・移民担当大臣、アフガニスタン実務訪問。ルクセンブルク兵士が警備

   するカブール空港等を視察。

 6日 ユンカー首相、EU地域委員会総会にて憲法条約に関する演説を行う(於ブリュッセル)

 8日 アッセルボルン外相、ポルトガル実務訪問

11~12日 アッセルボルン外相、在ポーランド大使館の開会式出席のため、ワルシャワ訪問

12日 ビルツェン労働大臣、第96回ILO総会出席(於ジュネーブ)

14日 アッセルボルン外相、ニューヨーク、ワシントン実務訪問

17日 メルケル独首相、ルクセンブルク訪問。6月欧州理事会における欧州憲法条約問題について意見交換を行

    う。

18日 EU対外・総務関係理事会(於ルクセンブルク)

           ウクライナ首相、ルクセンブルク訪問。ユンカー首相と二国間関係、EU・ウクライナ関係、欧州情勢全般等

    につき会談。

19日 スロベニア外相、ルクセンブルク公式訪問。アッセルボルン副首相兼外相と会談

     モルドバ共和国大統領、ルクセンブルク実務訪問。二国間関係、EU・モルドバ関係、国際情勢についてユ

       ンカー首相と会談。

26日 マキシム・フェルハーゲン蘭外相、ルクセンブルク訪問。二国間関係、6月欧州理事会の結果について、ア

    ッセルボルン外相と会談。

28日 ブアソーン・ラオス首相、ルクセンブルク訪問。二国間関係等につきユンカー首相と会談

 

(3)経済

【4月】

 1日 1月に工場閉鎖を発表していたTechnicolor(フランスの電機メーカーのトムソン社グループ)、従業員に一

    時金の支給などの解決策。

 2日 クレッケ経済・通商大臣、過剰なインフレに対する処方箋について公表。

 4日 ユンカー首相、フランス国立行政学院(ENA)同窓会主催の“ユーロに将来はあるのか”と題する討論会で

    講演。

 5日  アルセロール・ミタル社、同社カテゴリーA普通株の自社株買い措置の実施を公表。

10日 ルクセンブルク-パリ間を2時間強で結ぶTGV-Est(6月10日に運行開始)の限定割引切符が発売され、

    長蛇の列。

12日  ユンカー首相兼財務大臣、欧州中央銀行(ECB)大臣会合に出席。ユーロ・ゾーンの経済情勢の変容に関

    するユーロ・グループの見解を述べた。

13日  ユンカー財務大臣、ユーログループ議長として、G7及びIMFの会合に出席(於ワシントン)。

17日 クレッケ経済・通商大臣、ルクセンブルク企業も参加する独ハノーヴァー見本市を訪問。

19日  クレッケ経済・通商大臣、ルクセンブルク経団連(FEDIL)の取締役会合に出席。

20~21日 ユンカー首相兼財務大臣及びクレッケ経済・通商大臣、ユーログループ、非公式ECOFINの両会合に

        出席。

23~26日 クレッケ経済・通商大臣、経済ミッションを伴い訪印。

 

【5月】

 2日 2日、クレッケ経済・通商大臣、欧州経団連(Business Europe)会長と会談。

 3日   Luxinnovation(研究開発関連企業)、2006年度年次報告書を公表。政府は技術革新に対する新規政府

    援助を含む技術革新に向けた同社との協力関係の構築計画を発表。

      ルックス環境大臣、「気候保護はチャンスを作る」フォーラムに出席。

 4日  春の見本市開会式において、クレッケ経済・通商大臣、ルクセンブルク経済情勢に関するスピーチを行う。

           Cargolux社、2006年度決算報告公表。総収益高は266000万ユーロに。

 6日   Raiffaisen Bank(ルクセンブルク籍の銀行)、2006年の決算を発表。純益が前年比20%増加しており、

    創立以来最高の出来高を記録。

 7日 環境省及びアンリ・チュードル国立研究センター共管の環境技術資源センター、REACHヘルプデスクを開

         設。

 9日   ALFI(ルクセンブルク投資信託協会)、パリにて開催された”Newfunds Europe”と題するセミナーにて特殊

         投資信託(SIF)の紹介を行う。

          2007年度経済・社会・金融情勢に関する政府声明発表。

10日 CEGEDEL、電気料金値上げを表明。これに対して緑の党が反対を表明。

12日  LCGB(キリスト教系労組)はCCL(ルクセンブルク商業連盟)と、土曜日・休前日の営業時間を20時まで延

    長することに合意。

14日  ドバイにおいてルクセンブルク金融市場を紹介するための会議を開催。ルクセンブルク中央銀行(BCL

         は、イスラム諸国マネーを一層ルクセンブルクに惹きつけたい考えを表明。

     ヴィズラー公共事業大臣、国の庁舎のためのエネルギー政策及び現有国有財産の改装について現状分

         析。

15日  オンライン支払いサービスを提供する世界最大手PayPal社の欧州ビジネスの本拠地がルクセンブルクに移

         転することが決定。

16日  クレッケ経済・通商大臣及びシュミット外務・移民担当大臣、OECD経済・財務大臣会合に参加。インフレと

         経済活動の関係に関して言及。

          鉄鋼政労使三者協議の開催に関して、ユンカー首相、ビルツェン労働・雇用大臣、クレッケ経済・通商大

         臣、アルセロール・ミタル社幹部及びカスティニャーロ鉄鋼労組代表と意見交換を実施。

18日 Luxair社、2006年決算報告を公開。総決算高は前年比67.4%増加し33350万ユーロに。

21日 ルックス環境大臣、自然保護に関する国家計画及び、国際自然保護連合の下での国際的協調である「カ

    ウントダウン2010」構想へのルクセンブルクの賛同を公表。

22日  ユンカー財務大臣、2006年銀行利子所得に対する源泉課税による歳入が2000万ユーロに上ったことを公

    表。

     22日、クレッケ経済・通商大臣がジャン=ポール・バッシー・仏シャンパーニュ=アルデンヌ地方議会議長

    と会談し、特に環境技術分野における研究・開発(R&D)を支持する政策について議論。

23日 STATEC(統計局)、GDP成長率に関して2007年4.5%、2008年5%を予想していることを公表。

24日  プーチン露大統領のルクセンブルク公式訪問に伴い、ロシア銀行協会及びルクセンブルク銀行協会

    (ABBL)の間で協力合意が調印された。

     プーチン露大統領のルクセンブルク公式訪問に伴い、ルクセンブルク・ソテグ(SOTEG)社及び露ガスプロ

    ム(GAZPROM)社間パートナー協定の署名が行われた。

              26日  次期賃金スライドは2008年3月に実施することをSTATECが公表。

           アルセロール・ミタル社、露セヴァースタル社との合弁企業への出資比率を現行の25%から引き上げること

         を発表。

31日  ルクセンブルク検察庁金融情報特別捜査班(CRF)、2005~2006年の活動報告書を発表。

           CEPS/INSTEAD、ルクセンブルク人口の13%が月1424ユーロ(配偶者がいる場合2136ユーロ)の収

         入で生計を立てている貧困層に属していることを公表。

 

【6月】

 1日   政府のイニシアティブにより”Financial Forum”が開催され、ユンカー首相、コール元独首相を始め、各国大

         臣、実務家及び専門家出席のもと、欧州金融政策、社会保障政策及びユーロの役割に関して議論が行わ

         れた。

           アルセロール・ミタル社は新しいロゴを発表。

 3~ 6日 フリーデン国庫・予算大臣、銀行関係者・東欧諸国にて企業活動を行っている関係者によって構成さ  

        れる経済ミッションと共に、チェコ、ハンガリー、ポーランドを訪問。

 5日 財務相理事会(ECOFIN)会合において、ユンカー首相兼財務大臣、VAT改正パッケージ案のうち、電子商

    取引に関するVAT制度改革に反対を表明。

 6日  政府は飲用水及び汚水に、新たな税制度を導入することを決定。

          アルセロール・ミタル社、2005年に閉鎖されたリエージュの高熱炉を再稼動させることを決定。

          アルセロール・ミタル社、アルセロール・ブラジル株の96.6%を取得したことを公表。

     クレッケ経済・通商大臣、独、ベルギー、仏、蘭の各担当大臣、並びにルクセンブルクを含む5か国の規制

        当局代表者及び送電網、電力取引市場、配電、発電の各経営陣との間で、電力供給に関する覚書に署名。

 7日  Luxair社、新型機BonbardierQ400を報道陣に公開。当機は、ルクセンブルク-パリ、ロンドン、フランクフル

    ト間のフライトに導入される予定。

 8日  UEL(ルクセンブルク企業連合)、ルクセンブルク経済の競争力に関するレポートを公表。年間経済成長率

    6%を歓迎しつつも、インフレ、失業問題などといったルクセンブルク経済の抱える問題点を指摘。

 9~13日 クレッケ経済・通商大臣、サンクトペテルブルクにおける第11回国際経済フォーラムに出席した後、 

        11日から13日にアゼルバイジャンへの経済ミッションを引率。

10日  ルクセンブルク-パリ間を2時間強で結ぶTGV-Estが運行開始。

12日   ルクセンブルク中央銀行(BCL)、2006年の年次活動報告会を開催。

     ルクセンブルク保険会社協会(ACA)、2006年の業績が昨年比18.7%増となったことを公表。

15日   アルセロール社の少数株主、フランスの規制当局に対して、ミタル・スチール社に対する審理を要請。

17日   クレッケ経済・通商大臣、経済ミッションとともにアメリカの主要都市(ボストン、NY、サンフランシスコ、リッチ

    モンド)を訪問。ルクセンブルクへの関心を示す企業幹部と会談。

19日   SES global(衛星会社)は、Arianespace(仏)及びInternational Launch Services(ILS)(露)と協定を結び、

    10の衛星を新たに設置することを決定。

25日   フリーデン国庫・予算大臣、メイヤーABBL会長と共に、経済開発関係者と会談を行うためサンクトペテルブ

    ルクを訪問。国際銀行学院(IBI)も訪問。

26~27日   フリーデン国庫・予算大臣、モスクワを訪問し、クドリン露財務大臣と会談。メイヤーABBL会長はロシ 

        ア銀行協会と会談を行った。

27日   ユンカー首相兼財務大臣、ユーログループ議長として、欧州議会経済通貨委員(ECON)と意見交換を実

        施。

28日   GAX Technologies Luxembourg、インターネットゲームサイト”Second Life”にオフィスを開設。クレッケ経

        済・通商大臣出席の下、開設を祝った。

29日   ABBL(ルクセンブルク銀行協会)の下部組織として、プライヴェート・バンキング業務を行う銀行のための

    プライヴェート・バンキング・グループ”が組織された。この目的は、メンバー間の意見交換、今後の方向性の

    分析を行うことにある。また、ルクセンブルク大学School of Financeとも共同することを決定。

          アルセロール・ミタル社合併の第一段階として、ミタル・スチールは、同社の100%子会社であるルクセンブ

    ルク法人、アルセロール・ミタル社に吸収されることとなった。これは8月29日の株主総会で投票され、93

    日には手続きが完了する予定。

30日   グランド・レジョンに関する会議が商工会議所によって開催。2020年までに人口の高齢化が進行すること

    を指摘。

    クレッケ経済・通商大臣、経済ミッションを伴いベトナム訪問。

 

(4)大公室・社会・文化関係

【4月】

16日 大公殿下、52歳の誕生日

     セバスティアン王子、15歳の誕生日

16~18日 スペイン国王同妃両陛下、国賓としてルクセンブルク訪問

17日   当地仏語紙「Le Jeudi」創刊10周年記念

 

【5月】

 5日 春の見本市開催

21日 ルクセンブルク市にてINGEuropeマラソンが開催され、7500名が参加

 

【6月】

 3日  フェリックス王子、23歳の誕生日

 4日 当館、ルクセンブルク商工会議所及び中央銀行共催により、財団法人国際通貨研究所理事長行天豊雄氏

    の講演会を実施

11日 木島平村鬼島太鼓によるディーキリッシュ中高等学校親善公演を実施

21日 欧州文化首都プログラム国際村祭りに当館文化事業として日本村を設置、オープニング・セレモニーにお

    いて長岡悠久太鼓公演を実施

22日 欧州文化首都プログラム国際村祭りに当館文化事業として、長岡悠久太鼓公演を実施  

23日  国祭日

30日 欧州文化首都プログラム国際村祭りにおいて、当館日本紹介文化事業を実施

 

ページトップへ戻る

Copyright (C): Ambassade du Japon au Luxembourg | Legal Matters | About Accessibility | Privacy Policy