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ルクセンブルク情勢(2008年第1四半期1-3月)

.概況

【内政】

フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣が、20年以上前に起きた連続爆破事件(ボムレール事件)に関連して、現在検察当局と警察当局の間の信頼関係が損なわれているとして、ロイランド警察庁長官及びシュティーブンス同庁次長を解任

国民議会が、不治の末期の重患者に対する鎮静療法に関する法案及び尊厳死の権利に関する法案の第1回目の投票を実施し、可決

【外交】

●ユンカー首相、11年振りに日本を実務訪問

●曽培炎・中国副首相がルクセンブルクを実務訪問       

●2008年7月からのEU議長国就任に備えフィヨン仏首相がルクセンブルクを訪問

【経済】

日本企業の楽天が欧州本社をルクセンブルクに設立すると発表

STATEC(ルクセンブルク統計局)の経済情勢報告によると、2007年のGDP成長率は5%。2008年は4%と予想

インフレ率: 1月1日現在3.3%、2月1日現在3.1%、3月1日現在3.5%となり、再び上昇傾向にある。

失業率: 1月4.6%、2月4.6%、3月4.2%となり、横ばい傾向にある。

●投資信託資産高: 1月1兆9,511億ユーロ、2月1兆9,628億ユーロ、3月1兆8,954億ユーロ

 

2.主要トピック

(1)建築物のエネルギー効率に関する法令施行(1月1日)

国内建築物の約30%のエネルギー消費削減を目指し、新築、改築両建築物について一定の基準を満たした建築物にエネルギー・パスポートを付与することとなった(なお9月1日以降は所有者及び賃借人が変更した際にも同様の措置が適用される)。

 

(2)フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣、ロイランド警察庁長官及びシュティーブンス同庁次長を解任(1月30日)

解任の理由について、フリーデン大臣は、80年代半ばの連続爆破事件(ボムレール事件)の真相究明に関して、検察と警察当局との間で現在信頼関係が損なわれており、捜査に支障を来している、と説明。

(注)ボムレール事件

198486年にルクセンブルク各地で約20の爆破事件が発生。特に85年10月に予審判事執務室も爆破対象となった。しかし死傷者は出ていない。事件発生より20年以上経つが、未だに犯人の特定・逮捕ができておらず、当時、当局による警備態勢の網の目をかいくぐるように事件が発生していったことから、治安・警察当局の内部事情に通じた者の関与が疑われている。今回解任されたルクセンブルク警察の幹部2名は当時機動隊の幹部でもあった。

 

(3)ユンカー首相、日本を実務訪問

○2月6日(水)~10日(日)まで訪日。9日はユーログループ議長としてG7財務相会合に参加。訪日は1997年以来11年振り。

○訪問中、天皇陛下謁見、福田総理との首脳会談、衆参両院議長との会談、日・ルクセンブルク友好議員連盟関係者(堀内光雄会長他)との朝食会、経団連における講演会、楽天関係者との会談を実施。

○7日に行われた首脳会談では、現在の日ルクセンブルク関係が極めて良好であるとの認識で一致したほか、福田総理よりサブプライムローン問題のルクセンブルク経済への影響について見方を問うたところ、ユンカー首相は、ルクセンブルクへの影響は限定的であり、実体経済は堅調と返答。また福田総理よりルクセンブルクが日本の国連安保理常任理事国入りを支持してきたことについて感謝の意を伝えた。両首脳は両国間の貿易投資関係や大学間交流等の文化交流の強化が必要という点で一致。その他、特にユンカー首相より、最近欧州において新興国との関係に関心が向かいがちであるが、そうした状況はあっても、民主主義や人権等共通の信念に基づく古くからの友情を大事にしていくことが重要であるとの発言があった。

 

(4)楽天が欧州本社をルクセンブルクに設立すると発表(2月7日)

ルクセンブルクに設立される楽天ヨーロッパは、欧州での事業を統括し、戦略の調整や人事管理といった業務を行うとともに、将来的には物流やR&Dの管理も行う予定。ユンカー首相は、「Eコマース分野で日本最大の企業をルクセンブルクに迎えることは、喜びであり名誉である」と祝福。また、クレッケ経済・通商大臣も同様に歓迎。

 

(5)ギヨーム皇太子殿下及びクレッケ経済・通商大臣、当国経済・ビジネス関係者とサ

ウジアラビア、ドバイ両国を訪問(2月17-21日)

サウジアラビアでは、アルワリード殿下やサウジ政府閣僚との会談等が行われるとともに、ルクセンブルクのプロモーション・セミナーが開催され、ドバイでは、ドバイ政府閣僚と会談。

 

(6)国民議会、不治の末期の重患者に対する鎮静療法に関する法案、及び尊厳死の権

利に関する法案の第1回目の投票を実施し、可決(2月19日)

○近年欧州諸国で安楽死・尊厳死の権利に関する議論が活発化。ルクセンブルクでもキリスト教社会党と連立与党を組んでいる社会労働党の議員により関連法案が提出された。

○特に後者(尊厳死)は、一定の条件下(医者から説明を受け自己の状況を理解した患者自身による意思があること、恒常的激痛があり医学的に不治で処置の施しようがないこと、新設される国家委員会への事後詳細報告等)において患者の命を止める処置を施す医者を処罰しないことを規定する法案で、国内で賛成派と反対派の間で意見の対立が目立っている。

○2月19日の第一回目投票で、前者の法案(鎮静療法)については満場一致で可決。後者の法案(尊厳死)については30(社会党、民主党、緑の党)対26(与党キリスト教社会党議員総数24名のうち23名が反対投票)で可決

○1院制議会制度のルクセンブルクでは、国家諮問院(コンセイユ・デタ)の同意がない限り、最終的な法案の成立には、国民議会での第1回目の可決の後、3ヶ月以上の期間を置いて2度目の可決が必要である。今回国家諮問院は、この2度目の投票の免除を拒否。したがって、憲法規定に従い第2回目の投票が5月20日以降実施されることとなるが、国内の意見対立により、現在法案の成立は先行き不透明となっている。

 

3.主な出来事

(1)政治

【1月】

3日 シュミット外務・移民担当大臣、EU加盟国(及びノルウェー、アイスランド、リヒテン

   シュタイン、スイス)市民のルクセンブルク入国及び滞在に関する法令の変更(0712

   21日以降)について説明。特に今後は、これらの国々の国民については、滞在許可証の取

   得が不要となる旨説明

7日 ユンカー首相、ルクセンブルク市内の高校でグランド・レジヨンの高校生を対象に通貨ユーロの経済効果、政治的意義について講演・説明

15日 ディ・バルトロメオ保健・社会保障相及びウィズラー公共事業相がヘルミンガー・ルクセンブルク市長同席の下、駅周辺のアルザス通りに、新たに麻薬中毒者に対する緊急受入れ施設を設置する旨公表

30日 フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣、1980年代半ばルクセンブルク国内で起こった未解決の連続爆破事件(ボムレール事件)の関係で、現在検察当局と警察当局との間で信頼関係が失われているとして、ロイランド警察庁長官及びシュティーブンス同庁次長の解任を発表

 

【2月】

12日 ハルスドルフ内務・国土整備大臣、市町村組合(SYNDICAT)関係者と市町村の統合・再編成について意見交換

15日 ユンカー首相、閣議後の記者会見でボムレール事件の真相究明作業について発言。首相自ら一切隠し事はしておらず、政府として現在改めて真相究明に取り組んでいる旨、また国民議会の統制委員会に対し、国家情報局の活動について調査報告書の作成を要請した旨語った。

19日 国民議会、末期の不治の重患者に対する鎮静療法に関する法案及び尊厳を保って死ぬ(尊厳死)権利に関する法案の第1回目の投票を実施。賛成30、反対26により可決。憲法規定に従い第2回目の投票が5月半ば以降実施される見込み。

29日 親の責任に関する法案について閣議決定(注:この法案は、近年の社会変化を受けて、嫡出子、非嫡出子に関わりなく、未成年者に対する父親と母親の権利を同じくしていこうとするもの)

 

3月

9日 連立与党の社会労働党がヴィルツで党大会を開催。弱者保護の必要性、所得格差の縮小、及び2009年以降の物価上昇に応じた賃金スライド制(インデクゼーション)の完全復活等を主張

13日 ・野党の民主党(DP)マイシュ党首が記者会見。キリスト教社会党と連立政権を組んでいる社会労働党を社会政策面での施策に欠如しているとして批判

    ・野党右派勢力の革新民主党(ADR)メーレン党首がカルテイザー・ルクセンブルク男性協会会長(AHL)と共同記者会見。2009年に予定される国政選挙及び欧州議会選挙に向け選挙協力していくことを発表

15日 野党の緑の党(Déi Gréng)」が首都で党大会を開催。ウェバー党首は、経済成長に偏重する経済社会政策を批判し、また公共交通網の整備を訴えた。

 

(2)外交・安全保障・EU

【1月】

9日 アッセルボルン外相、シュタインマイヤー独外相とベルリンにて会談。コソボへのEUミ

   ッションの派遣等について協議 

11日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、欧州部隊

    (Eurocorps)本部のあるストラスブール(Illkirch-Graffenstaden)に於ける年始行事に

    仏、独、ベルギー国防大臣等と共に出席

12日 ユンカー首相、新たにユーロ圏に参加したマルタを訪問。ユーロ導入式典に出席した

13~18日 ユンカー首相、開発協力の推進を主目的にカーボ・ヴェルデ及びセネガルを訪問

14日 カーゼル元ルクセンブルク大公宮府長官、欧州司法裁判所判事に就任

16日 欧州会計検査院(ルクセンブルク所在)の新院長に、ビトール・マニュエル・ダ・シルバ・カルデイラ検査官(ポルトガル出身)を選出。ウェーバー前院長は、検査官として再任

17日 シュミット外務・移民担当大臣、ハーグを訪問しティマーマン欧州担当大臣と会談。リス

    ボン条約の批准プロセス等について協議 

21~23日 曽培炎・中国副首相がルクセンブルクを訪問。ユンカー首相等と両国経済関係、EU・中国関係、国際情勢等について協議

25日 フィヨン仏首相がルクセンブルクを訪問。08年7月からのEU議長国就任を念頭にユンカー首相等と欧州の主要課題等について意見交換

25~26日 フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣及びシュミット外務・移民担当大臣、08年前半のEU議長国スロベニアで開催されたEU法務・内務大臣非公式会合に出席 

28日 アッセルボルン外相、EU総務・対外関係理事会出席

31日 デ・ホープ・スケッフェルNATO事務総長が来訪。4月始めブカレストで予定されるNATOサミット、コソボ、アフガン情勢等につき意見交換

 

【2月】

 1日 ハルスドルフ内務・国土整備大臣、ベルギーのナミュールで開かれた第10回グランド・レジヨン・サミットに出席。雇用、経済、大学間協力等について協議。09年7月末までルクセンブルクがグランド・レジヨンの議長国の任を務める。

 6~10日 ユンカー首相、11年振りに日本を実務訪問。特に7日、福田総理と会談し、また

    8日に天皇陛下に謁見

 7~ 8日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、リトアニア

    に於けるNATO非公式国防大臣会合に出席。アフガニスタン、コソボ等に於ける作戦に

    ついて協議

13日 アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣、マルタを訪問し、アダミ大統領及びフレンド外相とEU統合、EUと地中海諸国との協力等について意見交換

14日 マケドニアのミロショスキー外相が実務訪問、ユンカー首相及びアッセルボルン外相とEU加盟問題等について協議

18日 スウェーデンのラインフェルト首相が実務訪問、ユンカー首相とコソボ独立問題、リスボン条約の批准作業、気候変動問題等について協議

18日 アッセルボルン外相、ブリュッセルで開かれたEU総務・対外関係理事会に出席。

    コソボ独立問題、中東情勢等について協議

19日 モンテネグロのロセン外相が来訪、アッセルボルン外相と二国間関係、EUとの協力、コソボ情勢等について協議

19日 ユンカー首相、ベルリンに於いて、欧州建設を進めた功績を認められ、2008年ドイツ・スタットブルガー賞(Deutscher Staatsburgerpreis)を受賞

21日 ルクセンブルク政府、閣議決定によって、コソボを独立国として国家承認

22日 欧州会計検査院のカルデイラ院長、ルクセンブルクのヴィズラー公共事業大臣とともに、同院増築計画を発表。2012年竣工予定

25~27日 アッセルボルン外相、ポーランド及びスウェーデンを実務訪問

26日 ・アイスランドのデイル・ホルデ首相が実務訪問し、ユンカー首相と二国間関係、欧州の諸問題について意見交換

・当国所在の欧州会計検査院の3検査官が年始に交替したことに伴い、27検査官の所属する会計検査グループの新構成が決定される

28日 スロバキアのロベルト・フィツォ首相が実務訪問し、リスボン条約の実施、コソボ問題等について意見交換

 

【3月】

 3~ 6日 シルツ開発・人道援助大臣、グテレス国連難民高等弁務官(UNHCR)と共同でウガンダを訪問

 3日  アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣、ジュネーブに於ける第7回国連人権理事会会期に出席し、パレスチナ問題に関する中東情勢及びダルフール(スーダン)情勢に懸念を表明するとともに、世界人権宣言60周年に言及しつつ、人権尊重とその一層の増進を強調したスピーチを行う

 6日  アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣、ブリュッセルに於けるNATO非公式外相会合に出席。NATO拡大問題及びコソボ、アフガニスタンにおけるNATO部隊の活動状況等について協議

 7日  ユンカー首相、ビルツェン労働・雇用大臣兼文化・高等教育・研究大臣兼宗教大臣と共にバチカン及びローマを訪問。ベネディクト16世及びプローディ伊首相(当時)等と会談

13日  ユンカー首相、ブリュッセルにおける欧州理事会に出席。主に環境、エネルギー問題につき協議

17~19日 首都近郊ゼニンゲン会議場にてルクセンブルク政府在外公館長を一堂に集めた「大使会議」を開催。初めての試みとして最終日にはシュタインマイヤー独外相も出席し、中東情勢等につきスピーチ

18日  ドイツ・ザールブリュッケンに於いてルクセンブルク政府とドイツ・ザール州政府との会議開催。ルクセンブルクを中心とするグランド・レジヨン圏内の連携強化及び共同体意識の醸成について協議

24~26日 アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣、イスラエル・パレスチナ自治地区及びエジプトを訪問し、リヴニ・イスラエル外相、アブルゲイト・エジプト外相等と協議

28日  アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣、スロベニアで開催された非公式EU外相会合に出席。中東和平プロセス、西バルカン及びチベット情勢等について協議

31日  ベルギーのデ・クレム国防大臣がルクセンブルクを実務訪問。4月初めにブカレストで開かれるNATO首脳会合を念頭にシルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣と意見交換を行い、またディキルシュの兵舎等を訪問

 

(3)経済

【1月】

1日 6か月以上の勤務実績を有する働く人々、職業訓練のために最大80日間の有給休暇取得が可能となる

9日 クレッケ経済・通商大臣及びヴィズラー行政改革大臣、本年3月より利用できる電子認証カード(国66%、民間34%出資のルクストラスト社の開発)を発表

11日 クレッケ経済・通商大臣、新家屋のエネルギー効率に関する新たな法令(1月1日以降発効)について説明。国内家屋の約30%のエネルギー消費削減を目指し、新家屋及び改築家屋について一定の基準を設定し、基準を満たした家屋にエネルギー・パスポートを付与することとなった(なお9月1日以降は家屋所有者及び借家人が変更した際にも同様の措置が適用される)。

16日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、ルクセンブルク・モンテネグロ友好協会と協力協定に署名

19日 ルクス・エキスポで旅行博2008始まる

21日 ユンカー首相及びクレッケ経済・通商大臣兼スポーツ大臣、ブリュッセルに於けるユーログループ会合及びEU経済財務理事会に出席

22日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、通信事業の関係強化のため米国を訪問

23日 欧州委員会、2020年までのEUエネルギー・気候変動パッケージを発表。ルクセンブルクはCO2排出量を2割削減の上、全エネルギー消費量の11%分を再生可能エネルギーで充当することを求められる

24日 ルックス環境大臣、住宅における省エネや再生可能エネルギーの利用促進のため、条件を満たした住宅の所有者に交付する補助金案を発表

28日 ルックス環境大臣、所定の要件を満たした低CO2排出量の自動車購入に助成金を交付するキャンペーン「CARe」を発表

 

【2月】

 1日 ルックス運輸大臣、クレッケ経済・通商、ヴィズラー公共事業両大臣とともに、フィンデル空港西方の貨物センター内に設けられた新総合航空ターミナルの竣工式典出席

 7日 日本企業の楽天が今年3月までに欧州本社をルクセンブルクに設立すると発表、ルクセンブルク政府も政府ウェブサイトを通じこれを伝えた

 9日 ユンカー首相、ユーログループ議長として東京で開催されたG7財務相会合に出席

11日 ユンカー首相及びクレッケ経済・通商大臣兼スポーツ大臣、ブリュッセルに於けるユーログループ会合及び経済財政理事会に出席

13日 ・アルセロール・ミタル社長、2007年度の純利益は104億ドルと発表。対前年比30.3%増

    ・クレッケ経済・通商大臣、再生可能エネルギー由来の発電に関する新ルールを発表

17~21日 ギヨーム皇太子殿下及びクレッケ経済・通商大臣は当国経済・ビジネス関係者を引

    き連れサウジアラビア、ドバイ両国を訪問。サウジアラビアでは、アルワリード殿下やサ

    ウジ政府閣僚との会談等が行われるとともに、ルクセンブルクのプロモーション・セミナ

    ーが開催され、ドバイでは、ドバイ政府閣僚と会談

21日 欧州航空業協会によると、2007年の最も時間に正確な航空会社はルクスエアー。

2位はKLM

28日 環境省、経済省とともに、2012年以降のCO2排出量削減等に係る欧州委員会提案に関する第1回作業部会を開催

29日 クレッケ経済・通商大臣、ボーデン中産階級・観光・住宅大臣とともに、政労使三者協議勧告による過剰インフレ対策プランの下での政府による活動実績の現状確認

 

【3月】

3日 ユンカー・ユーログループ議長、ユーロの対ドル相場上昇に懸念を表明

 3~ 6日 フリーデン国庫・予算大臣、経済、金融ミッションとともに訪中、中国政府要人等

    と会談するとともに、北京、上海及びセミナーでルクセンブルク金融セミナーを開催

4日 STATEC(ルクセンブルク統計局)が公表した2007年の経済情勢報告によると、同年のGDP成長率は5%。2008年は4%と予想

5日 ・ルクセンブルク、欧州委員会の構想による「Enterprise Europe Network」(特に中小企業がEUに関する必要な情報、助言を得られるようにするためのネットワーク)に参加

    ・RTLグループ(欧州最大の放送グループ。本社ルクセンブルク)、2007年度決算を発表、EBITAは対前年比5.5%増の898百万ユーロ、売上高は同1.2%増の5,707百万ユーロ

10日 ADEM(ルクセンブルク雇用局)、2007年活動報告書を発表。2007年のサラリーマン(salarié)の内訳はルクセンブルク人30%、居住外国人27%及び越境通勤者43%

12日 ・ユンカー首相(ユーログループ議長)、ベルギー国立銀行を訪問し、ベルギー金融フォーラムに参加

・STATEC(ルクセンブルク統計局)、ルクセンブルク人の3分の2が同統計局のデータの信頼性に満足との調査結果を発表

27日 OECD(経済協力開発機構)の贈賄作業部会、外国公務員贈賄防止条約に関する所要の手続きの遅れを指摘

29~4月4日 クレッケ経済・通商大臣、ルクセンブルク経済開発局(BED)による調査等の

    ため中国を訪問

 

(4)大公室・社会

【1月】

 5日 2007年の平均気温は摂氏10.4度で、ルクセンブルク観測史上最も暖かい年であった旨気象当局が発表

 7日 ディ・バルトロメオ保健大臣兼社会保障大臣、疾病基金理事長とともに、禁煙支援パイロットプログラムを発表

24日 アルセロール・ミッテル社の発表した仏ガンドゥランジュ(モーゼル県)製鉄所の部分的閉鎖に伴う595人の人員削減計画に反対するデモが、仏労働組合、ルクセンブルク労働組合OGB-L及びLCGBにより当地同本社前で行われた。

29日 クレッケ・スポーツ大臣、スイス・ローザンヌで開催された国際オリンピック委員会のスポーツ大臣・代表会合に出席

 

【2月】

4日 国際対がん連合(UICC)のイニシアティブで、「子どもに煙を吸わせないで」をテーマに世界がんデー 

7日 大公・同妃両殿下、ローマでマルタ騎士団長と会見、勲章を授与される

25日 死後の臓器供与に関し、ディ・バルトロメオ保健大臣兼社会保障大臣及び非営利団体「ルクセンブルク=移植」が中心となり、「死後にもう一つの命がある」と銘打ったキャンペーンが実施され、死後の臓器提供に同意するパスポートへの登録が呼びかけられた

26日 ディ・バルトロメオ保健大臣兼社会保障大臣、ヒトパピローマウイルス(HPV)の予防ワクチン計画導入に関する、国、疾病基金間の新協定に調印

 

【3月】

 6日 社会党青年部、ルクセンブルク市内に3月下旬に設置される予定の貸し自転車駐輪場近隣

    に設けられた屋外広告に抗議しデモを実施

20日 チベット問題の関係で、当地在留チベット人、ルクセンブルク市民団体関係者ら

が当地中国大使館前でデモを実施

22日 マリア・テレザ大公妃殿下、52歳を迎える

 

 

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