ルクセンブルク情勢(2008年第2四半期4-6月) |
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1.概況
2.主要トピック (1)ユンカー首相兼財務大臣、国民議会において、「連帯・団結」を中心テーマに2008年の経済・社会・財政状況について所信表明演説(5月22日) 首相はこの演説の中で、世界経済は原油高等に見舞われているが、ユーロ導入により欧州経済とルクセンブルク経済は抵抗力を増したとし、ルクセンブルクはグローバリゼーションの勝ち組であるとして欧州統合の進展とユーロ導入を擁護。他方、米サブプライム・ローン問題を契機とする金融危機は、その最悪の段階からまだ脱していないとして、ルクセンブルクの経済成長率は低下して3%から4%で推移すると述べ、また原油・食糧高は今後も続くとして、09年のインフレ率は2.7%程度との見通しを明らかにした。さらに、移民・越境通勤者数の増大による社会構成と経済構造の多様化を受け、社会の連帯・団結が国の将来にとって最も重要と強調しつつ、適切な施策を講じていくと述べた。
(2)クレッケ経済・通商大臣、ルクセンブルクにおける春の見本市の開会式において演説(5月24日) 2008年の予想経済成長率など3つの経済指標、経済発展のためのインセンティブ、購買力・インフレ及びエネルギー政策に関する進展について演説。 物価高に関しては、政府が採択した「過度のインフレに対するアクション・プラン」に対する追加アクションの手がかりとして、(イ)物価に関する任意協定、(ロ)国により締結された契約の物価スライド非適用、(ハ)グランド・レジオン(注:ルクセンブルクを中心として、仏・独・白の隣接地域を含む広域圏)における物価の比較指標の導入、(ニ)ルクセンブルクの物価に関するセクター別調査、及び(ホ)公共料金政策の慎重な運営を提案。 エネルギーに関しては、(イ)供給面では欧州、国内両面におけるエネルギー安全保障の確保が最重要であること、(ロ)省エネ面ではエネルギー効率に関する国家アクション・プランが採択されていること、(ハ)バイオ燃料も含む再生可能エネルギーの開発では、バイオマスへの更なる依存が食料生産にもたらすリスクを懸念しており、廃物利用のバイオマスなどへの優先的依存によって、そのリスクを回避する必要があること、及び(ニ)持続可能性については、その基準が厳格、明白及び適用可能となるよう、欧州レベルでの議論を通じて取り組み、短期的には、ルクセンブルクにおける風力開発の新規プロジェクトを予定している、と述べた。
(3)ルクセンブルク、リスボン条約を批准(5月29日) 5月29日、国民議会は、リスボン条約批准法案を賛成47、反対1、棄権3、欠席9で可決(注:国民議会の定員数60)。これを受け大公殿下は同法案に署名。これにより、ルクセンブルクはリスボン条約を批准した15番目のEU加盟国となった。
(4)ユンカー首相(ユーログループ議長)、2009年1月にユーログループ議長を退くつもりと発言(5月30日) ユンカー首相は、シュタークECB理事とともに参加した第3回ルクセンブルク金融フォーラムにおける討論会において、09年1月にユーログループを退任するつもりと発言した。 シュタークECB理事は、米国は現在、景気後退の状態ではないかと述べる一方、米国経済の欧州経済へのドミノ効果の懸念については、EUとユーロ圏のデカップリングとは言わないまでも、ユーロ圏経済は力強いなどと発言した。
(5)ユンカー首相、アッセルボルン副首相兼外相がハーグ(オランダ)に於ける式典に出席、政府として新ベネルクス条約に署名した(6月17日) この新条約は1960年に署名された現行ベネルクス条約に代わるものであり、次の2点を主要目的としている。 ○ベネルクス諸国はEUの中で先駆者としての役割を維持していく。 ○特に域内市場、経済連合、持続的な発展、司法及び内務関係をはじめとする分野で国境を越えた協力を拡大していく。 また、新条約により、ベネルクス経済連合からベネルクス連合に名称は変更されることになった。署名式典後の記者会見でユンカー首相は、ベネルクスは「EUの先駆的なプロジェクト」であったとし、また「ベネルクスの固い団結が他のEU諸国に安心感を与えている」と述べた。
(6)当地ヴォルト紙が独Allensbach社及び当地Ilres社に委託して行った国政アンケ ート調査の結果を掲載(6月28日) ○信頼する政党 キリスト教社会党(CSV) 34%(前回比-1) 社会労働党(LSAP) 15%( 〃 +2) 民主党(DP) 9%( 〃 +2) 緑の党(Dei Greng) 9%( 〃 +3) ○2009年6月の国政選挙後に望む連立政権の形 キリスト教社会党・社会労働党 29% (注:現連立政権) キリスト教社会党・民主党 13% (注:1999-2004年連立政権) キリスト教社会党・緑の党 14% ○仕事を評価する政治家 1位 ユンカー首相(CSV) 86%(前回比-3) 2位 アッセルボルン副首相兼外務・移民相(LSAP)74%( 〃 +4) 3位 ディ・バルトロメオ保健・社会保障相(LSAP) 68%( 〃 -2)
3.主な出来事 (1)政治 【4月】 23日 与党キリスト教社会党、5月22日に国民議会で行われるユンカー首相の所信表明演説を念頭に、国民から意見を汲み取るための集会キャンペーンを開始
【5月】 22日 ユンカー首相兼財務大臣、国民議会において、「連帯・団結」を中心テーマに2008年の経済・社会・財政状況について所信表明演説 29日 ルクセンブルク、リスボン条約を批准
【6月】 9日 機会均等省、ヤコブス家族・統合大臣兼機会均等大臣出席の下、男女給与格差の是正に関する会議を開催。ルクセンブルクの男女給与格差は14%でEU内では13番目に高い数値 17日 国民教育・職業訓練省、「国立言語院の創設に関する法案」を国民議会へ提出。この法案は、ルクセンブルクへの移民及び越境通勤者数が増大していく中で、ルクセンブルク語教育の強化を目的に、1991年に設立されたルクセンブルク言語センターの機能を発展・拡充することを主な内容としている。 28日 当地ルクセンブルガー・ヴォルト紙が、独Allensbach社及び当地Ilres社に委託して行ったアンケート調査の結果を掲載 -仕事を評価する政治家:1位ユンカー首相86%、2位アッセルボルン外相74% -信頼する政党:1位キリスト教社会党(CSV)34%、2位社会労働党(LSAP)15% -2009年6月の国政選挙後に望む連立政権の形:1位キリスト教社会党・社会労働党29%、2位キリスト教社会党・民主党13%
(2)外交・安全保障・EU 【4月】 2~4日 ユンカー首相、アッセルボルン副首相兼外相及びシルツ開発協力・人道援助大 臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、ブカレストに於けるNATO首脳会合 に出席 8日 ベルギーのレテルメ首相、ルクセンブルクを実務訪問。大公殿下を表敬訪問し、またユンカー首相等と会談。2010年に期限切れとなるベネルクス条約、両国間の交通事情改善等二国間関係につき協議 9日 ・アッセルボルン副首相兼外相、オランダを訪問し、二国間関係及び中東情勢等につき協議 ・シュミット外務・移民担当大臣、オランダの移民相と共にタイを訪問。同国で難民問題の現場を視察 9~12日 ユンカー首相、フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣と共に訪米(9日、ワシントンでブッシュ米大統領と会談し、世界経済、ユーロ・ドル為替問題、チベット及びロシア情勢等につき協議・意見交換。11日、ユーログループ議長としてG7財務相会合に出席。12日、IMF・世銀の春季会合に出席) 15日 ルクセンブルク政府、食糧高問題と飢餓の脅威に対する途上国支援策として、国連に対し50万ドルの拠出を決定 18日 ハンガリーのゲンツ・キンガ外相、ルクセンブルクを実務訪問。ユンカー首相及びアッセルボルン副首相兼外相と二国間関係及び欧州諸問題につき協議 20日 アッセルボルン副首相兼外相、ガーナのアクラで開催されたUNCTAD会合に出席 21日 アハティサーリー元コソボ問題担当国連特使(元フィンランド大統領)、ルクセンブルクを訪問。ユンカー首相等とコソボ問題、欧州の主要問題等につき協議 23日 ・アッセルボルン副首相兼外相、アフリカのトーゴを実務訪問。コムラン・マリ首相等と同国の民主化、開発等につき協議。またニャシンベ大統領を表敬訪問 ・シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、国民議会において2008年開発協力及び人道支援について政策演説 24日 ユンカー首相、フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣と共にモスクワを訪問。プーチン大統領(当時)及びメドヴェージェフ次期大統領(当時)と会談し、二国間関係、国際情勢及び欧州諸問題につき意見交換・協議 27日 エジプトのアフマド・アブルゲイト外相、ルクセンブルクを実務訪問。ユンカー首相等と世界・欧州情勢について意見交換・協議 28日 ・シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、コソボを訪問し、NATO部隊(KFOR)の任務に参加しているルクセンブルク兵(23名)を激励 ・ユンカー首相、オーストリアを実務訪問。グーゼンバウアー首相と欧州の諸懸案について意見交換・協議 ・キプロスのキプリアヌー外相がルクセンブルクを実務訪問。アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣と二国間関係、リスボン条約の批准、西バルカン情勢等欧州の諸懸案について意見交換・協議 29日 ・ルクセンブルクに於いてEU総務・対外関係理事会開催。特にセルビアとの間で安定化・連合協定(SAA)に署名 ・ラヴロフ露外相、EUトロイカ・ロシア会合出席のためルクセンブルクを訪問。アッセルボルン副首相兼外相等と二国間関係、欧州・ロシア関係、西バルカン及び中東情勢等につき意見交換・協議
【5月】 5日 ルクセンブルク政府、大型サイクロンに見舞われたミャンマーへの人道支援策として、ルクセンブルクCAREに対し7万5千ユーロの拠出を決定 7日 政府、ミャンマー2500世帯へのテント供与のためルクセンブルク赤十字に対し10万ユーロの拠出を決定 6日 アッセルボルン副首相兼外相、インドネシア、タイ、フィリピン等東南アジア6カ国の大使と会談 8日 政府、ミャンマーでの食糧配給支援のためWFPに対し12万5千ユーロの拠出を決定 13日 アッセルボルン副首相兼外相、パリを訪問しクシュネール仏外相と二国間関係、セルビア情勢を含む欧州諸問題及びレバノン情勢等につき意見交換 15日 アッセルボルン副首相兼外相、ペルーで開催されたEU・ラ米及びカリブ諸国サミットに出席 16日 政府、中国四川省を中心とする大地震被災者に対する緊急支援策として、国際赤十字のアピールに応え5万ドルの拠出を決定 27日 エストニアのパエト外相がルクセンブルクを訪問。二国間関係、リスボン条約批准等欧州諸懸案について意見交換・協議 28日~6月2日 アッセルボルン副首相兼外相、インドネシア、タイ及びフィリピンを歴訪。それぞれの国と二国間関係、ミャンマー情勢や食糧高問題等について意見交換・協議。特に5月30日に在バンコク・ルクセンブルク大使館開館式典に出席 28日 シュミット外務・移民担当大臣、クロアチアを訪問し同国のEU加盟問題等について意見交換・協議
【6月】 2日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、パリでヤド仏外務・人権担当閣外大臣とミャンマー及びスーダン情勢について意見交換 3~5日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、ローマで開催された世界食糧安保ハイレベル会合に出席 4日 クレッケ経済・通商大臣兼スポーツ大臣、OECD閣僚理事会に出席 5日 ユンカー首相、ドイツを訪問しメルケル独首相と会談。19・20日に開催され る欧州理事会を念頭に、欧州の諸懸案について意見交換・協議 6日 フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣、今年後半のEU議長国となるフランスを訪問し、ダティ仏司法大臣と司法分野での欧州の懸案事項について意見交換 6~10日 クレッケ経済・通商大臣兼スポーツ大臣、ロシアを訪問。サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席するとともに、ルクセンブルク経済ミッション(主に建設業界)を率いて、2014年に冬季五輪が開催されるソチの会場予定地を視察 9日 ・フランスのバシュロ=ナルカン厚生・青少年・スポーツ・市民活動大臣、ルク センブルクを訪問。ユンカー首相と欧州諸情勢について意見交換 ・シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、アフガ ニスタンを訪問し、NATO/ISAFに参加してカブール空港警備の任に当たっているルクセンブルク兵9名を激励 10日 ユンカー首相、フリーデン法務大臣兼国庫・予算大臣と共にポーランドを訪問。カチンスキ大統領、トゥスク首相等と欧州近隣政策(ENP)の特に東方方面諸国との関係強化、リスボン条約を含めた欧州の諸課題について意見交換・協議 12日 アッセルボルン副首相兼外相、パリで開催されたアフガニスタン支援会合に出席 13日 アッセルボルン副首相兼外相、スイスを訪問しカルミ=レ外相と二国間関係、欧州諸情勢等について意見交換・協議 12~13日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、ブリュッセルで開催されたNATO国防相会合に出席。特にコソボ及びアフガニスタンにけるNATOの活動、ロシアとの関係について協議 16~17日 ルクセンブルクに於いてEU総務・対外関係理事会開催。特にボスニア・ ヘルツェゴビナとの間で安定化・連合協定(SAA)に署名。またアイルランド 国民投票によるリスボン条約の批准否決を受けた今後の対応等について協議・意 見交換 17日 ・ユンカー首相、アッセルボルン副首相兼外相、ハーグに於ける新ベネルクス条 約署名式典に出席 ・ポルトガルのアマード外相、ルクセンブルクを訪問。ユンカー首相及びアッセ ルボルン副首相兼外相と二国間関係、欧州情勢について意見交換(注:ルクセンブルク全人口の16%がポルトガル人) 17~18日 ビルツェン労働・雇用大臣兼文化・高等教育・研究大臣兼宗教大臣、フラ ンスを訪問し、パリにてペクレス高等教育・研究大臣及びベルトラン労働・社会 関係・家族・連帯大臣と意見交換・協議 19~20日 ユンカー首相、アッセルボルン副首相兼外務・移民大臣及びシュミット外 務・移民担当大臣と共に欧州理事会に出席 22~23日 ドイツのユング国防大臣及びフランスのボケル国防・退役軍人担当閣外大 臣、ルクセンブルクを訪問し、23日に開催されたルクセンブルク国祭日の行進 式典に参列。今回この行進に仏・独合同旅団の部隊が参加 23~25日 シルツ開発協力・人道援助大臣兼コミュニケーション大臣兼国防大臣、ス イスで開催された第1回世界人道フォーラムに出席 24日 アッセルボルン副首相兼外相、ベルリンで開催されたパレスチナ支援会合に出席 25~26日 シュミット外務・移民担当大臣、訪仏しパリでオルトフ移民・統合・国家アイデンティティー・連帯開発大臣と欧州移民政策等について意見交換・協議 26日 アッセルボルン副首相兼外相、約15のアラブ諸国の大使と会見し、欧州とアラ ブ諸国の関係、中東和平及び欧州と地中海諸国との協力等について意見交換 26~27日 ユンカー首相、クレッケ経済・通商大臣兼スポーツ大臣とともにカザフス タンを訪問。またこれに合わせ、クレッケ大臣を団長とする経済促進ミッション も同国を訪問。ユンカー首相はナザルバエフ大統領及びマシモフ首相と会談し、 二国間の政治・経済関係の強化に加え、欧州の中央アジア戦略及び地域情勢につ いて意見交換・協議するとともに二重課税防止協定に署名
(3)経済 【4月】 8日 シルツ・コミュニケーション大臣、第3世代携帯電話の残る事業免許をAstralis、Luxembourg Online両社に与えると発表、P&T、Tango、Voxmobile各社と併せて5社に認可 11日 ユンカー首相、ユーログループ議長としてワシントンで開催されたG7財務相会合に出席 16日 ・カーゴルクス社、グラメーニャ取締役会議長(元在京ルクセンブルク大使)が退任し、後任にホフマン氏を任命と発表 ・経済・通商省、大公・大公妃両殿下の今次スウェーデンご訪問に合わせ再生可能エネルギーに関するスウェーデンとルクセンブルク間の協力を発表 ・鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタル、新日鉄との米国合弁事業を強化したと発表 18日 ・BCEE(国立貯蓄銀行)、2007年度決算を発表。117百万ユーロの純利益 ・カーゴルクス社、2007年度決算を発表。47.1百万米ドルの純損失 22日 CSSF(金融監督庁)、2007年活動報告書の中で、2008年もルクセンブルクの銀行業は米国サブプライム問題の影響を受けるものの、備えはできている旨言及 24日 ルクス・イノベーション(イノベーション及び研究の促進機関)、2007年次報告書で、R&D分野で320社を援助し、14社を起業支援と公表 25日 首都フィンデル空港の新しいターミナルAの落成式開催 26日 クレッケ経済・通商大臣、世界知的所有権の日にちなんだ会議を開催 26~27日 フィンデル空港の新ターミナルAの一般公開の来訪者、16,700人 29日 国民議会、民間部門におけるブルーカラーとホワイトカラーとの間に存在する現行法制度上の身分の相違を無くして単一化すること(Statut unique)に関する法案を可決、翌年1月から施行予定
【5月】 2日 ・当地紙ターゲブラット、ユンカー首相(ユーログループ議長)とのインタビューを報道。この中でユンカー首相は、ユーロ導入は歴史的な決定であったなどと発言 ・ルクセンブルク市ツーリスト・オフィス(LCTO)の総会開催、2007年のLCTO利用件数は683,166件で、対前年比20%以上増加 3日 ユンカー首相、賃金の物価スライドに関する新制度を2010年1月1日から再導入する意向を表明 6日 アーンスト・アンド・ヤング、ルクセンブルクの金融面での競争力に関する調査結果を発表。金融機関に対する優遇政策はあるものの、税制は他のOECD諸国と大きく変わらず 7日 経済社会評議会、ルクセンブルク経済に関する意見を表明。金融危機等にもかかわらず、前年の景気は何とか安定させることができ、2008年は金融業にとって移行時期となるであろうと予測 10日 IMD(国際経営開発研究所)が発表した国際競争力ランキングによると、ルクセンブルクは4位。トップは米国、日本は24位 13日 アルセロール・ミタルの株主総会で、キンシュ取締役会議長(旧アルセロール出身のルクセンブルク人)が退任。ラクシュミ・ミタル社長、取締役会議長を兼務 16日 ・ルクセンブルク国内のディーゼル燃料(軽油)の小売価格、初めてガソリン(スーパー95)の小売価格を越える ・STATEC(統計局)が発表した第1次予想によると、2007年のGDP成長率は4.6% 19日 クレッケ経済・通商大臣、当地紙による電話インタビュー記事で、ルクセンブルクの健康技術を開発するためソブリン・ウェルス・ファンドの誘致を考えているなどと発言 20日 ・会計検査院、2006年決算検査報告を発表 ・フィンデル空港、新ターミナルA供用開始。旧ターミナルAは閉鎖 24日 ルクセンブルクにおける春の見本市の開会式において、クレッケ経済・通商大臣がスピーチ 30日 ユンカー首相(ユーログループ議長)、第3回ルクセンブルク金融フォーラムにおいて、シュタークECB理事とともに討論会に参加。ユンカー首相は、2009年1月にユーログループ議長を退くつもりなどと発言
【6月】 2日 欧州投資銀行(EIB)の新ビル完成式典開催 3日 ルックス環境大臣、ルクセンブルク市セサンジュ地区の旧ごみ処分場跡地における屋内型自転車競技施設の建設計画を許可 5日 ・ルックス運輸大臣兼環境大臣、当地ルクセンブルガー・ヴォルト紙が行ったルクセンブルクの運輸・気候変動政策に関するインタビューに答えて、自動車保有に関する政府の政策は、自動車税、京都議定書のCO2削減目標を考慮しての税付加及び750ユーロの補助金(当館注:1km当たりのCO2排出量が120g以下などの基準を満たした自動車の購入に対するもの)の3点に焦点を当てているなどと発言 ・クレッケ経済・通商大臣、ビルツェン高等教育・研究大臣及びバルトロメオ保健大臣、米国の3研究所とルクセンブルク間の戦略的パートナーシップ構想を公表 12日 欧州機関職員労働組合連合(SGPOE)及びルクセンブルク労働組合連合(US)、ルクセンブルクにおける生計費がブリュッセルより高いことなどを発表。ルクセンブルク所在のEU機関に勤務する職員の生計費は、ブリュッセルより5.8%高く、特に首都ルクセンブルク市における住居費は、ブリュッセルより30%高い由。このためポーランド、ハンガリー、ブルガリアなどから最近ルクセンブルクに赴任した職員の中には、あまりの高い生活費のため、母国に出戻る者も出ている由 17日 STATEC(統計局)などが、ルクセンブルクで働く仏・白・独からの越境通勤者による2007年の消費実態に関する調査結果を発表。仏・白・独からの越境通勤者(当館注:STATEC発表によると約13万5千人)によるルクセンブルクでの消費総額は12億ユーロ(給与総額の5分の1)に上り、前回2003年調査時点と比べ46%増加していること、越境通勤者の消費内容に着目すると、当国の付加価値税が仏・白・独よりも低いことから、ガソリン等の燃料に対する消費額が最多で、消費総額の23%を占めている由 30日 エドモンド・イスラエル財団、ユンカー首相同席の下、トリシェECB総裁に対し、「Vision for Europe 2008」賞を授賞
(4)大公室・社会 【4月】 3日 ルクセンブルク各紙、大公殿下が居住地ベルグ城に隣接する384.53ヘクタールの同殿下所有の森林を約615万ユーロで国側に売却した旨報道 12~13日 ルクセンブルク対がん協会(会長:大公妃殿下)、リレー・フォー・ライフ を開催。大臣、議員、各国大使館も含む313チーム、6,142人が参加 15~17日 大公・大公妃両殿下、国賓としてスウェーデンを訪問。アッセルボルン副首相兼外相夫妻が同行し、またこれに合わせ、フリーデン国庫・予算相及びクレッケ経済・通商相を団長とする、「Luxembourg for Finance」、「Luxembourg for Business」及びルクセンブルク商工会議所の連携による経済促進ミッションもスウェーデンを訪問 16日 ・大公殿下、53歳の誕生日 ・ルックス運輸大臣が発表した2007年交通事故総括報告によると、交通事故件数は8,470件(対前年比2.8%増)、死者数43人(対前年比19.4%増) 29日 STATEC(統計局)の調査によると、ルクセンブルクの被雇用者の21%は仕事に非常に疲れを感じており、38%は多少の疲れ。全く疲れを感じていないのは32%のみ。
【5月】 8日 ルクセンブルク警察、2007年の犯罪に関する警察統計を発表。07年の犯罪件数は28,252件で、前年比約9%増加する一方、事件の解決率は46%となり昨年に比べ微増。発砲事件及び傷害事件は2,030件発生しており、この5年間で増加傾向 9日 CEPS/INSTEAD(独立行政法人の研究機関)、18~29歳の若者の46%が未だに親と同居しており、このうち独身者は78%と発表 26日 ミス・ルクセンブルク・コンテスト、2009年12月6日に12年ぶりに開催の運び 28日 酪農者、牛乳価格の上昇を求めてストライキ
【6月】 1日 飼い犬に関する新しい法令施行。9か月の猶予期間経過後、公共の場所などでは犬に綱の装着義務 2日 Mam Vëlo op d’Schaff(自転車通勤)キャンペーン開始(至7月16日) 3日 フェリックス王子(大公殿下第2子)、24歳の誕生日 9日 STATEC(統計局)によると、現在のルクセンブルク人の平均寿命は男子77.6歳、女子82.7歳 23日 ルクセンブルクの国祭日 30日 TNS/Ilresの調査によると、ルクセンブルクで最も読まれている新聞1位はルクセンブルガー・ヴォルト紙、2位ターゲブラット紙
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