新型コロナウイルス感染状況及び諸対策に関する政府会見

2021/8/12
  8月11日、ルクセンブルク政府は、当国の新型コロナウイルス感染状況等について政府会見を行いました。概要以下のとおりです。

1 新型コロナウイルスの感染状況
当国の感染状況は安定している。病院では入院患者数が減少しており、入院患者の平均年齢は43歳となっている。ワクチン接種は、感染者数だけでなく、病気の症状にも明確な影響を与えていることがわかる。新たな感染者の大半は、ワクチンを接種していない人々である。8月9日の時点で、新型コロナウイルスで入院していた20人の患者のうち、18人がワクチン接種を受けていない又は完全に終えていない方々であった。2回のワクチン接種が最善の防御策である。

2 ワクチン接種
(1)8月11日時点で、373,667人がワクチン接種を完了した。この数字には、12歳以上の子どもも含まれている。40代以下よりもリスクが高いとされる40代以上の73%が既にワクチンを接種している。
(2)越境労働者約27%を含む約17,000人がワクチンのウェイティングリストに登録しており、これらの方々には順に招待状が送られている。ワクチンキャンペーンは順調に進んでいる。
(3)次のステップとして、政府は、まだワクチンを接種していない方々、特に不安を感じており個別に相談をしたいと思っている人々が、診療所においてワクチンを接種することを期待している。8月6日から始まった最初の試験フェーズにおいては、Esch-sur-Alzette、Mersch、Redange-sur-Atert、Strassenにある4つの診療所と13人の医師が、177回の予防接種を実施した。8月9日と16日の週には、それぞれ74人と100人の医師が参加者リストに追加され、地域を均一にカバーする予定である。
(4)夏の間、政府は若年層をターゲットにした予防接種を行っていく。例えば、最近では、E-lake音楽祭で100人以上が予防接種バスを利用して予防接種を受けたように、主要なイベントに予防接種バスを配置していく。今後も柔軟に対応し、他のイベントでも予防接種バスを活用していきたいと考えている。
(5)予防接種センターは徐々に閉鎖されていくが、診療所では引き続き予防接種を行っていく。Mondorf、Ettelbruck、Luxexpoの予防接種センターは8月14日に閉鎖され、フィンデルの予防接種センターは8月21日に閉鎖される。他方、9月11日以降もVictor Hugoの予防接種センターは引き続き営業し、8月30日以降は事前の予約なしで接種が可能となる。
(6)血液中の抗体は、患者が一度でもウイルスに接触したことを示すものであって、必ずしもウイルスへの感染を防ぐことができることを意味するものではなく、変異株に対する感染を防ぐことができるとは限らない。
(7)3回目の予防接種については、近隣諸国で異なる対応がなされている。当国では、感染症高等評議会の勧告に基づいて、非常に脆弱な人々に3回目の接種の可能性を付与している。一般の人々に対しては、十分な科学的定説はない。今のところ、特に若年層ではワクチン接種は非常に有効だが、いくつかの年齢層では状況が異なり、予防接種への反応が鈍くなっている。感染症高等評議会は本件について近日中に何らかの意見を表明すると思われるが、全人口を対象とした一般的な3回目の接種は現在のところ計画されていない。

3 新型コロナウイルス検査戦略等
(1)4歳~12歳の生徒は学校で検査を受け、12歳~18歳の生徒は少なくとも10月末まで簡易検査の実施を継続する。また、高齢者施設や介護施設では、脆弱性の高い入居者のために簡易検査が行われる。クラスター化を避けるため、政府はPCR検査の「緊急備蓄」を設立し、クラスター化が疑われる場合に、より多くの人々を検査できるようにした。また、血清検査は、一般の人々を対象に、特に高齢者や介護施設に焦点を当てて継続される。
(2)大規模検査スキームは、9月15日に終了する予定。ただし、必要に応じて検査施設は引き続き設置される。検査戦略は、緊急的な介入、簡易検査、血液検査を中心としたものに変更される。
(3)「Long Covid Project」は、長期的な新型コロナによる症状で苦しんでいる人を見つけ出し、治療を提供することを目的としている。「Long Covid」の身体的、心理的影響を過小評価すべきではなく、苦しんでいるすべての人々は、この特別な治療を受けるために医師に連絡してほしい。また、これは若い人にも発症する可能性があり、治療を受けている人の平均年齢は47歳である。

4 質疑応答
(1)(診療所での予防接種の費用は補償されるのか。)現在のところ、診療所で提供される他のワクチンと同様、通常通りの診察料がかかるが接種自体は無料である。
(2)(アストラゼネカの接種を受けた人のうち、2回目の接種で別の種類のワクチンの接種を受けなかった人は、ブースター注射を受ける可能性があるのか。)アストラゼネカのケースについては追加の接種を必要とする緊急な事態とはならないと考えている。アストラゼネカの2回の投与は適切な予防接種である。アストラゼネカの予防接種を認めていない国への渡航の際にどうするかなどは個別に検討する必要がある。
(3)(ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンだが、この単回接種のワクチンを受けた人には、ブースターの接種があるのか。)まだはっきりしていないが、このケースに対する評価を行っている。もし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種した人たちがウイルスに感染している割合が高いようであれば、対策を検討することになるであろう。
(4)(連休になり、感染者数が増えているか。)昨年にもあった「連休効果」が出ている。海外旅行に行った人が海外で感染する可能性があるのは確かだが、それは主に個人の行動によるもので、海外か国内かという点に大きな違いはない。夏の初めには、海外から戻ってきた生徒のクラスに小さなクラスターが見られたが、現在はそのような事態は起こっていない。

在留邦人の皆さま及びご旅行中の皆さまにおかれましては、今後も政府発表や報道、下記サイト等を通じて最新情報の収集に努めてください。

■ルクセンブルク保健省(新型コロナウイルスに係る最新情報)
http://sante.public.lu/fr/prevention/coronavirus-00/index.html

■在ルクセンブルク日本国大使館新型コロナウイルス関連情報サイト
https://www.lu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00017.html