ルクセンブルク在留邦人の皆さまへ(大使レター)

令和2年5月26日
駐ルクセンブルク大使の奥山爾朗(おくやま・じろう)です。
 
新型コロナウィルスへの対応が続く中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
これまでにこの国で感染のために亡くなられた百名を超える方々に哀悼の意を表し、皆さまのご身辺つつがなきことを願っております。
 
私自身は妻とともに本年2月初めに当国に着任し、アンリ大公殿下、ベッテル首相等へのご挨拶を終えたところで、3月中旬からロックダウン(感染対策に伴う生活・仕事の制約と変容)に入り、以来2カ月あまり当大使館の同僚とともにテレワークと出勤を繰り返しております。5月13日には久しぶりにグラメーニャ財務大臣との会談が実現しましたが、これまでのようには行かない今後の仕事をどう展開していくか、新しい工夫が必要です。
 
本日は、ロックダウンの段階的解除のプロセスにおいて、先週ベッテル首相はじめ諸閣僚から経済対策、およびPCR等検査の拡充(大規模検査)について相次いで記者会見を通じて発表がありましたので、その要旨をお知らせし、併せて5月25日のベッテル首相とレナート保健大臣による記者会見で、諸行事の参加人数の緩和、レストラン・カフェの再開、フィットネス・映画館・プールの再開、等について述べた要点をお知らせいたします。
 
当国の約7百名の在留邦人の方々のうち、年度替わりの人事異動や感染対策の諸般の事情から約50名の方々が帰国されていると承知しております。皆さまにおかれては未曽有の状況にあってご苦労も多いことと存じます。他方、ルクセンブルク政府は国内のいろいろな異なった意見を吸い上げつつ、迅速に感染対策を行い、相応の成果を上げつつあると考えますので、折に触れて当大使館から提供しております領事情報等を、今後ともご参考としていただければ幸いです。当大使館へのご意見ご要望あればお寄せください。
 
最後になりまして誠に恐縮ですが、ギヨーム皇太子・ステファニー皇太子妃両殿下にシャルル王子殿下がお生まれになったことにつきまして、天皇皇后両陛下から大公同妃両殿下宛てに祝電が届いていることを皆さまにお知らせし、私からもあらためてお祝いを申し述べます。
 
皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
令和2(2020)年5月26日